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書評

書評『働き方全史-「働きすぎる種」ホモ・サピエンスの誕生』


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働き方全史働き方全史-「働きすぎる種」ホモ・サピエンスの誕生

著者 ジェイムス・スーグマン
訳者 渡会 圭子
出版社 東洋経済新報社
発行 2024 01/02





《何しろ人類の歴史上、75億人もの人々がそれぞれ、祖先である採集民に比べ、約250倍のエネルギーを獲得し消費するなどといったことは、かつてなかった》

本書の帯タイトルは、AI時代になってまで、私たちはなぜ「働くこと」にこだわるのか?である。2015年にYahoo社が週休三日制を公表しました、それ以前約56年前、松下電器の松下幸之助が週休二日制を発表しているのです。皆さんの会社はいかがですか??

そもそも、人類の歴史の95%以上を狩猟採集民として過ごしてきました。そして、農業革命、都市化、言語の獲得、流通の進歩などを経て、2024年に至っています。AIの日進月歩はすばらしいものです。ボク達の仕事も2極化してくるのは間違いありません。高度専門職と人は介しないとならない仕事へと。

本書は、ホモ・サピエンス誕生の前からの壮大なストーリーで「働き方」のついて詳述されております。狩猟採集民は、一日2時間ほど狩りに出かけていた。つまり、坐業は太るよと他の書籍で読んだことがあります。

現在は、世界の富裕国の中で、サービス業に従事する労働者の割合が83%という報告があります。前述したように、AIの進歩は目覚ましく、例えば調理、スーパーのレジなどAIを活用した人件費削減のニュースをメディアを通して目にすることがあります。

しかしながら、まだまだ、「過労死」のニュースなどのニュースも飛び込んできます。実は「過労死」という言葉は、グローバルスタンダード用語だということを本書を通してはじめて知りました。ワークライフバンスが叫ばれる中、本書のような書籍は貴重だと思います。

道具を覚え、火を使用し、農業革命へと繋がり、言語を習得し、都市化が進み、流通が発達する、その詳細についてこれでもか!!と思うほど述べられています。

産業革命期には、テイラーの「科学的管理法」の詳述もあります。その頃に比べれば、現代の方が、土日・祝日と休みが取得できるボク達は幸せかもしれません。

子育てから、働き方までフォーカスされている現在、ボク達はどのように歩んできたのか!また、AI時代・自分は何をしたいのか?と問われる格好の書籍でした。

【参考書籍】
働き方全史―「働きすぎる種」ホモ・サピエンスの誕生

著者 ジェイムス スーズマン
訳者 渡会 圭子
出版社東洋経済新報社
発行 2023-12-20



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書評『忘却の効用-「忘れること」で脳は何を得るのか』

▼書評 『忘却の効用ー「忘れること」で脳は何を得るのか』

忘却の効用忘却の効用-「忘れること」で脳は何を得るのか

著者 スコット・A・スモール
訳者 寺町 朋子
出版社 白揚社
発行 2024 05/09





「脳活」、「脳トレ」などの書籍は非常に巷に溢れております。ただ、忘却に関する専門的な書籍は稀有だと思われます。著者は、コロンビア大学大学神経精神科学教授で、解剖学的生物学を専門とし、アルツハイマー病研究センターのディレクターを務めております。

最近、忘れっぽいなとかそれは、加齢によるものです。70代で海馬に基づく記憶障害が徐々に低下するものとして2つあるといいます。アルツハイマー病の最初期段階と通常の老化です。アルツハイマー病は海馬の萎縮から始まり、初期段階では新しい意識的な記憶が困難になります。やがて、病変は側頭葉や頭頂葉、前頭葉といったほかの皮質領域も広がり、より全般的で重度の認知障害が起こるものです。そもそも、加齢によるものと認知症とは、神経学的に欠損する部位が異なるのです。では、どう防げば、

認知機能の老化を治療するには、医薬品よりも運動や食事の改善といった生活習慣への介入の
ほうがうさわしいと思っている

とのことです。つまり、睡眠、腸内細菌叢の多様化、そして運動ということです。

ただし、本書では年齢に関係なく物事をある程度忘れることを「正常な忘却」と呼ぶ。そう、脳には記憶を忘れる機能が備わっているということである。そのボーダーラインを超えたものが「病的な忘却-認知症」ということになる。

逆に、忘却が起こらないとどうなるのか?本書では、自閉スペクトラム症、PTSD(心的外傷後ストレス障害)etc..が紹介されています。例えば、最近の脳機能画像研究からは、恐怖症やPTSDを引き起こす衝撃的な出来事が個々の例が異なっていても、正常な忘却が起こらなかった原因は、扁桃体が長期にわたって異常に活発で、過敏な反応をするとのことです。

このPTSDからの脱却は、一つは「愛する人」と接しオキシトシンというホルモンを分泌させることだそうです。そうオキシトシンは「愛のホルモン」と言われるゆえんである。

上述したように「睡眠」の大切さを述べましたが、ボク達は、「忘れるために眠る」とも言えます。なぜなら、大脳皮質には神経細胞が100億個以上あり、その一つ一つに樹状突起が数千~数万個あるので、スパインの数はまさに天文学の数字です。スパインの役割は経験によって、その大きさと表面にある神経伝達物質受容体の数を変えることですから、質の高い睡眠は前述したことを休めることになるのです。

人は、愛する人や人付き合いにより、脳はホルモンを分泌し、恐ろしい記憶の忘却を導きます。コロナ禍では、リモートが推奨されましたが、こと「忘却」に関していえば、フェイストゥフェイスが推奨されるべきでしょう!!

【参考書籍】
忘却の効用: 「忘れること」で脳は何を得るのか

著者スコット・A・スモール
訳者 寺町 朋子
出版社 白揚社
発行 2024-05-02




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書評『首都直下南海トラフ地震に備えよ』

▼書評 『首都直下南海トラフ地震に備えよ』

首都地震首都直下南海トラフ地震に備えよ

著者 鎌田浩毅
出版社 SBクリエイティブ
発行  2024 04/15







〈大地変動時代に突入〉
本書は、京大人気NO.1教授による警告書です。本年も元日に能登半島地震が起こりました。まずは、被害に遭われたすべての方々へ、心からお見舞い申し上げます。

13年前の東日本大震災をきっかけに日本列島は「大地変動時代」に入り、活断層の周辺で起きる直下型地震の対策が急務だと言われております。
そこで、本書ではキーワードとなる言葉があります。それは、

「過去は未来と解く鍵」

です。まずは、本書第2章では、首都直下南地震にフォーカスされております。実は、誘発地震の直撃する地域で最も心配な場所が、東京を含む首都圏だそうです。首都圏も東北地方と同じ北米プレート上にあるため、活発した内陸型地震が起こる可能性が十分にあると警告します。ここでは、M7クラスの直下型地震が突然発生することが最大の懸念だそうです。

昨年関東大震災から100年目に当たる2023年に政府の地震調査委員会は、今度30年年間で首都直下地震に発生確率を70%と見積もりました。明日地震が発生するかも知れないし、30年後に起こるかも知れないということです。

また、第三章では東海地震、東南海地震、南海地震が30年以内に発生する確率は東海地震が88%、東南海地震が70%、南海地震が60%という数値でかなり高く、尚且つそれらの数字は毎年更新され、少しづつ上昇しているのです。

しかも、南海トラフ地震は、90ー150年おきに起こるという、やや不規則ですが周期性があるとのことです。

続いて第4章では、南海トラフを引き金に「富士山噴火」にも言及されております。著者のいう「長尺の目」からすると、日本に活火山が111もあり、東日本大震災のあと数十年くらいは懸念しなければならないとのこと。なお、直下型地震と違い、富士山に噴火などは、その予兆は1カ月前に現れるということでうす。

上述したように、長尺の目の視点に立てば、21世紀の地震・火山活動は恐れるべきほど、平安時代と類似します。そこで、著者は断言しております。

いわば、我々は激甚災害の「ロシアンルーレット」をしていると過言ではないと。

本書は、徹底的に首都直下・南海トラフ地震に言及しております。
やるべきは、すぐにでも始める減災ではないでしょうか。繰り返しになりますが、わが国は、「大地変動時代」の真っただ中にいるということです。

【参考書籍】
首都直下 南海トラフ地震に備えよ (SB新書)

著者 鎌田 浩毅
出版社 SBクリエイティブ
発行 2024-04-28




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書評『人口は未来を語る-「10の数字」で知る、経済、少子化、環境問題』

▼書評『人口は未来を語る-「10の数字」で知る経済、少子化、環境問題』

人口は未来を語る人口は未来を語る-「10の数字」で知る経済、少子化、環境問題

著者 ポール・モーランド
訳者 橘 明美
出版社 NHK出版
発行 2024 01/25





〈少子化は政策より思想?!〉
人口は、未来を語る。タイトル通りと思う。年金、介護、経済需要、過疎化、わが国では円安と挙げればキリがない。改めて我が国の合計特殊出生率は、2023年1.21前後になるそうだ。因みにフランスは、同じ年、1.68である。紛れもなく我が国は、先進国の中でも少子高齢化の最先端を突き進んでいる。隣国の韓国は、合計特殊出生率は、0.8で10代の自殺率は世界で最も多い。

本書で明らかにされているのが、少子高齢化のおおよその波は、主にアフリカを除けば同様であるが、日本、イギリス、イスラエルと事情が異なる。先進国が近代後の人口動態に向かうとき、各国はそれぞれに「トリレンマ」とでも呼ぶべき選択をしているという。トリレンマとは三律背反のことで、本書では3つに選択肢のうち、2つを選び、もう一つを犠牲にするということである。その3つとは、

①経済力 ②民族性 ③エゴイズム

のことである。具体的には、上述した3つの選択肢のうち一つを犠牲にして残り2つを享受しているこの3か国、事情はものすごく異なる。我が国は、経済力を犠牲にして民族性(移民政策をする準備ができていない)、エゴイズム(狭義では、家族の形成より個人的計画を優先することである)を維持している。イギリスは人口の13%に外国生まれの人々がいるので、1人あたりの国民総所得は上がっていないにしても、国全体の経済規模は間違いなく大きくなっている。これに対して民族性も経済力も維持しながら、多産文化に助けられて出生率が上昇し、1人の女性が平均3人の子供を産んでいるいるというのは、イスラエル以外にないとのことである。

しかるに、わが国は、民族性とエゴイズムを選択することによって、日本は力強い経済成長を犠牲にし、政府債務を積み上げ、総人口の減少が経済成長の重い足かせとなって、どのような経済介入を持ってしても修復の見込みがないというのが本書では綴られている。

今、盛んに「定額減税」のニュースが流れているが、これも一過性に過ぎないということになるのであろう。また、為替レートも特段長いスパンで見れば、円を買う要素が薄い。よって円安の流れ。すなわち、輸入品の物価高につながる。

今回は、わが国にフォーカスさせてもらったが、世界的は、サハラ以南の人口の増加傾向は続き都市化は一層進むという。現在すでに、世界人口に占める割合がものすごく上がってきていて、7人に1人となっている。ここ十年で中国が世界経済を一変させたように、今度はアフリカが世界の人口動態を一変させようとしている。

再度、わが国に戻るが、すべての国に、悩みがあるが、その根本原因は「人口論」ということが、本書から窺える。本当にこの国はどうなるのか?また、どうしたいのか?一石を投じた書籍でした。

【参考書籍】
人口は未来を語る 「10の数字」で知る経済、少子化、環境問題

著者 ポール・モーランド
訳者 橘 明美
出版社 NHK出版
発行 2024-01-26



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書評『どう生きる?-人生戦略としての「場所取り」の教科書』

▼書評 『どう生きる?-人生戦略としての「場所取り」の教科書』

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どう生きるどう生きる?-人生戦略としての「場所取り」の教科書

著者 藤原 和博
出版社 祥伝社
発行 2024 05/10






本書の著者は、杉並区の中学校で東京都初の義務教育の民間校長を務められた方です。本書は、非常に文庫にまとまっていて、コンパクトで読みやすい書籍でした。

勤労年数よりも会社の寿命の方が短くなった昨今、そして、AIにより情報化が急速に進化する昨今、さらには、退職してからの余生が長くなった昨今とすべての年代に方々に手に取ってほしい書籍でした。

まず、AI時代、ダイバーシティや個性、多様化と叫ばれておりますが、逆に皮肉なことに情報に「中心化」現象が起こっているといいます。つまりは希少性が薄くなるのです。そのために必要な能力は情報処理力ではなく、情報編集能力だと力説しています。正解のある答えは、AIに任せておりて、解のない問題をⅮO act Do act DO act すぐに行動に移す必要性も説いております。

また、本書のサブタイトルになるように人生千戦略においては、「場所取り」が必要だといいます。そのためには、キャリアの大三角形が必要になります。例えば、著者のケースですと、リクルート社で営業とマネージメントを経験して、底辺が引かれました、そして、上述したように東京と初の公立高校で民間初の校長職に就きます、このことが大三角形の頂点です。

営業⇒マネジメント職⇒校長職とそれぞれ、10000時間必要だと言います。1万時間取り組めば誰でもその仕事をマスターできる。さらに、必要なことは「希少性」です。たとえば地域で初の〇〇の事業を起こすといったことです。

自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ

です。キャリアの大三角形は、3歩を大きく伸ばそうと述べております。昨今、大手企業でも早期退制度によるニュースも頻繁に流れております。例えば、資生堂etc..です。企業にお勤めになられているかたでも常に、社内起業化の意識を持つ姿勢も指摘しています。著者の組織の論理に簡単に飲み込まれない俯瞰的な意識の獲得には、圧倒的な読書体験があったそうです。33歳から約35年間で読了した書籍は、4000冊程度だったそうです。年間平均114冊という計算になります。なぜ、読書かというと、例えば、本書を読了したボクは、著者の人生や仕事のスタイルなどその方の人生や教訓を一冊で吸収できるからだと思います。

上述した、キャリアの大三角形は、ボク自身も真剣に考えてみたいと思いました。そして、何事にもまずは、10000時間です。早速、実践したいと思います。

【参考書籍】
どう生きる?ーー人生戦略としての「場所取り」の教科書 (祥伝社新書 699)

著者 藤原 和博
出版社 祥伝社
発行 2024-04-30





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