▼書評 『忘却の効用ー「忘れること」で脳は何を得るのか』

忘却の効用忘却の効用-「忘れること」で脳は何を得るのか

著者 スコット・A・スモール
訳者 寺町 朋子
出版社 白揚社
発行 2024 05/09





「脳活」、「脳トレ」などの書籍は非常に巷に溢れております。ただ、忘却に関する専門的な書籍は稀有だと思われます。著者は、コロンビア大学大学神経精神科学教授で、解剖学的生物学を専門とし、アルツハイマー病研究センターのディレクターを務めております。

最近、忘れっぽいなとかそれは、加齢によるものです。70代で海馬に基づく記憶障害が徐々に低下するものとして2つあるといいます。アルツハイマー病の最初期段階と通常の老化です。アルツハイマー病は海馬の萎縮から始まり、初期段階では新しい意識的な記憶が困難になります。やがて、病変は側頭葉や頭頂葉、前頭葉といったほかの皮質領域も広がり、より全般的で重度の認知障害が起こるものです。そもそも、加齢によるものと認知症とは、神経学的に欠損する部位が異なるのです。では、どう防げば、

認知機能の老化を治療するには、医薬品よりも運動や食事の改善といった生活習慣への介入の
ほうがうさわしいと思っている

とのことです。つまり、睡眠、腸内細菌叢の多様化、そして運動ということです。

ただし、本書では年齢に関係なく物事をある程度忘れることを「正常な忘却」と呼ぶ。そう、脳には記憶を忘れる機能が備わっているということである。そのボーダーラインを超えたものが「病的な忘却-認知症」ということになる。

逆に、忘却が起こらないとどうなるのか?本書では、自閉スペクトラム症、PTSD(心的外傷後ストレス障害)etc..が紹介されています。例えば、最近の脳機能画像研究からは、恐怖症やPTSDを引き起こす衝撃的な出来事が個々の例が異なっていても、正常な忘却が起こらなかった原因は、扁桃体が長期にわたって異常に活発で、過敏な反応をするとのことです。

このPTSDからの脱却は、一つは「愛する人」と接しオキシトシンというホルモンを分泌させることだそうです。そうオキシトシンは「愛のホルモン」と言われるゆえんである。

上述したように「睡眠」の大切さを述べましたが、ボク達は、「忘れるために眠る」とも言えます。なぜなら、大脳皮質には神経細胞が100億個以上あり、その一つ一つに樹状突起が数千~数万個あるので、スパインの数はまさに天文学の数字です。スパインの役割は経験によって、その大きさと表面にある神経伝達物質受容体の数を変えることですから、質の高い睡眠は前述したことを休めることになるのです。

人は、愛する人や人付き合いにより、脳はホルモンを分泌し、恐ろしい記憶の忘却を導きます。コロナ禍では、リモートが推奨されましたが、こと「忘却」に関していえば、フェイストゥフェイスが推奨されるべきでしょう!!

【参考書籍】
忘却の効用: 「忘れること」で脳は何を得るのか

著者スコット・A・スモール
訳者 寺町 朋子
出版社 白揚社
発行 2024-05-02




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