▼書評 『ニュータイプの時代-新時代を生き抜く24の思考・行動様式』
ニュータイプの時代-新時代を生き抜く24の思考・行動様式
著者 山口 周
出版社 ダイヤモンド社
発行 2019 07/03
〈大「意味」欠乏時代!!に突入した〉
小職は、著者の『武器になる哲学-人生を生き抜くための哲学・思想』を読了し、すっかり著者の虜になってしまいました。本書も含め参考事例がわかりやすく、尚且つ説得力に富んでおります。本書は、「仕事人生行き詰っているな~」、「仕事人生見直したいな」と思っておられる方には、とりわけおススメの書籍です。
さて、本書です。ボク達は現在、6つのメガトレンドの渦におります。①:飽和するモノと枯渇する意味、②:問題の希少化と正解のコモディティ化、③:クソ仕事の蔓延、④:社会のVUCA化、⑤:スケールメリットの消失、⑥:寿命の伸長と事業の短命化 です。
確かにモノが飽和していますね。昨今、小職も注意深くニュース報道で目にしているのが、コンビニの食品ロス問題です。とくに「恵方巻」の時期は顕著なニュースとなります。また、テレビ、洗濯機、炊飯器と何不自由なく手にできる時代に入り、もはや「モノ」の飽和状態は明らかです。
だからこそ、エアビー&ビー社やブランドバックをシェアするビジネス、さらにはドライバーレスを含め乗り合い自動車がどんどん波及してくることででしょう。カーシェアリングが1台波及すると、新車販売が32台減少するとも言われております。我が国を代表する企業「トヨタ自動車」もAI企業に変革していることすら考えられるわけです。(もう、そうかも知れません)「モノ」をシェアすることにより、全世界の地球環境に配慮するビジネスへと回りまわって価値を生むことと小職は思っております。トレンドにマッチした企業の台頭ですね。
そして、メガトレンドの④「社会のVUCA化」です。すなわち、「不安定」、「不確実」、「複雑」、「曖昧」というトレンドです。車やTVがその世帯に波及した年数(期間)とモバイル(携帯電話)の波及年数には、そのスピードが雲泥の差があります。また、AI時代といわれ、テクノロジーに伴う危機意識を助長する書籍も数多く出版されております。著者は人工知能について次のように述べています。
と。本書の帯タイトルにもあるように、世界は変わった。戦い方も変わる。「思考法、働き方、生き方、キャリア、学び方」、そして「正解を出す力」にもはや価値はない とまで述べています。
では、ここで、本書より小職が気になった箇所をピックアップしてみましょう!!正解を出すことは、ググるのことば通り老若男女問わず その解を導くことができるでしょう。ビジネスの基本は「問題の発見」と「問題の解消」を組み合わせることによって富を生み出すわけですが、「モノ」が飽和した点で、この「問題の発見」して提案することの重要性が格段に増しています。これを経営の視点から捉えると、仮に個人や組織が「正解」を出すことができたとしても、その「正解」は他の個人や組織が出すものと変わらない。経営というのは「差別化」ですから、モノが飽和の時代は、問題を探し、見出し、さらには提起するニュータイプが時代の趨勢になるのだと。求めらているのは、「役に立つ」⇒⇒⇒「意味がある」なのです。
そして、「意味がある」市場はより一層多様化が進みます。GAFA(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン)はまさに「勝者総取り」の巨大企業へ、そして市場の多様化で戦う企業は、「意味がある」で差別化を図らねばなりません。差別化を図る上で重要な要件は、「共感」です。
#MeToo運動はその最たる例ではないでしょうか。SNSの波及により権力に溺れて誇示する時代ではもうなくなりましたね。SNSの活用により、通常の一般人でも情報発信を限界費用ゼロで発信できる時代でもあるのです。ゆえに組織人もより一層フラットになっていかねばなりません。
さらに本書を掘り下げてみると、「モノの飽和」時代というのは、「GDP」に代表されるような経済指標は意味をなさないというこです。働き方改革が叫ばれておりますが、それも同様に「量的な向上を目指す」のではなく。「質的な向上を目指す」時代でもあるのです。なぜならそれが、「意味ある」時代の要請だからに他なりません。
スモールビジネスで生き抜くとは、スケール面でGAFAに太刀打ちなどできるわけでもないので、より広い範囲で深く共感できる顧客と見つけることができるようになるため、ますますフォーカスを絞って切っ先を尖らせながら、より広範囲の顧客を見つけることができるようになるといいます。
これは、一つの「構想力」ですね。「WHAT? 何をするために存在するのか?」「WHY =それは何が重要なのか?」と今、まさに小職は自問しております。
繰り返しになりますが、「不安定」、「不確実」、「複雑」、「曖昧」の時代、オールドタイプの思考・行動様式とニュータイプの行動様式と研究事例も本書ではわかりやすく、納得のいく構成となっております。綿密に計画し、粘り強く実行する、オールドタイプ、とりあえず試し、ダメならまた試すニューータイプ。「人生を浪費しなければ、人生を見つけることはできない。――アン・モロー・リンドバーグ」その他を含め、24の思考・行動様式をぜひ、本書でご確認下さいませ。
哲学を主に用いての事例も小職には、実にしっくりくるのでした。
皆さんもぜひ、本書を手に取って下さいませ。
【関連書籍】
レビューは、⇒⇒⇒こちら

お問い合わせ先 ASAMANA・小林農園浅間サンライン直売店
TEL 0267-24-1483 open 9:00~17:00
WWW: http://asamana-farm.com/

著者 山口 周
出版社 ダイヤモンド社
発行 2019 07/03
〈大「意味」欠乏時代!!に突入した〉
小職は、著者の『武器になる哲学-人生を生き抜くための哲学・思想』を読了し、すっかり著者の虜になってしまいました。本書も含め参考事例がわかりやすく、尚且つ説得力に富んでおります。本書は、「仕事人生行き詰っているな~」、「仕事人生見直したいな」と思っておられる方には、とりわけおススメの書籍です。
さて、本書です。ボク達は現在、6つのメガトレンドの渦におります。①:飽和するモノと枯渇する意味、②:問題の希少化と正解のコモディティ化、③:クソ仕事の蔓延、④:社会のVUCA化、⑤:スケールメリットの消失、⑥:寿命の伸長と事業の短命化 です。
確かにモノが飽和していますね。昨今、小職も注意深くニュース報道で目にしているのが、コンビニの食品ロス問題です。とくに「恵方巻」の時期は顕著なニュースとなります。また、テレビ、洗濯機、炊飯器と何不自由なく手にできる時代に入り、もはや「モノ」の飽和状態は明らかです。
だからこそ、エアビー&ビー社やブランドバックをシェアするビジネス、さらにはドライバーレスを含め乗り合い自動車がどんどん波及してくることででしょう。カーシェアリングが1台波及すると、新車販売が32台減少するとも言われております。我が国を代表する企業「トヨタ自動車」もAI企業に変革していることすら考えられるわけです。(もう、そうかも知れません)「モノ」をシェアすることにより、全世界の地球環境に配慮するビジネスへと回りまわって価値を生むことと小職は思っております。トレンドにマッチした企業の台頭ですね。
そして、メガトレンドの④「社会のVUCA化」です。すなわち、「不安定」、「不確実」、「複雑」、「曖昧」というトレンドです。車やTVがその世帯に波及した年数(期間)とモバイル(携帯電話)の波及年数には、そのスピードが雲泥の差があります。また、AI時代といわれ、テクノロジーに伴う危機意識を助長する書籍も数多く出版されております。著者は人工知能について次のように述べています。
人工知能を人間が手にしたことで、ボク達にどのような可能性が開けるのか、テクノロジーによってボク達はどのように人間を進化させらるのか
と。本書の帯タイトルにもあるように、世界は変わった。戦い方も変わる。「思考法、働き方、生き方、キャリア、学び方」、そして「正解を出す力」にもはや価値はない とまで述べています。
では、ここで、本書より小職が気になった箇所をピックアップしてみましょう!!正解を出すことは、ググるのことば通り老若男女問わず その解を導くことができるでしょう。ビジネスの基本は「問題の発見」と「問題の解消」を組み合わせることによって富を生み出すわけですが、「モノ」が飽和した点で、この「問題の発見」して提案することの重要性が格段に増しています。これを経営の視点から捉えると、仮に個人や組織が「正解」を出すことができたとしても、その「正解」は他の個人や組織が出すものと変わらない。経営というのは「差別化」ですから、モノが飽和の時代は、問題を探し、見出し、さらには提起するニュータイプが時代の趨勢になるのだと。求めらているのは、「役に立つ」⇒⇒⇒「意味がある」なのです。
そして、「意味がある」市場はより一層多様化が進みます。GAFA(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン)はまさに「勝者総取り」の巨大企業へ、そして市場の多様化で戦う企業は、「意味がある」で差別化を図らねばなりません。差別化を図る上で重要な要件は、「共感」です。
#MeToo運動はその最たる例ではないでしょうか。SNSの波及により権力に溺れて誇示する時代ではもうなくなりましたね。SNSの活用により、通常の一般人でも情報発信を限界費用ゼロで発信できる時代でもあるのです。ゆえに組織人もより一層フラットになっていかねばなりません。
さらに本書を掘り下げてみると、「モノの飽和」時代というのは、「GDP」に代表されるような経済指標は意味をなさないというこです。働き方改革が叫ばれておりますが、それも同様に「量的な向上を目指す」のではなく。「質的な向上を目指す」時代でもあるのです。なぜならそれが、「意味ある」時代の要請だからに他なりません。
スモールビジネスで生き抜くとは、スケール面でGAFAに太刀打ちなどできるわけでもないので、より広い範囲で深く共感できる顧客と見つけることができるようになるため、ますますフォーカスを絞って切っ先を尖らせながら、より広範囲の顧客を見つけることができるようになるといいます。
これは、一つの「構想力」ですね。「WHAT? 何をするために存在するのか?」「WHY =それは何が重要なのか?」と今、まさに小職は自問しております。
繰り返しになりますが、「不安定」、「不確実」、「複雑」、「曖昧」の時代、オールドタイプの思考・行動様式とニュータイプの行動様式と研究事例も本書ではわかりやすく、納得のいく構成となっております。綿密に計画し、粘り強く実行する、オールドタイプ、とりあえず試し、ダメならまた試すニューータイプ。「人生を浪費しなければ、人生を見つけることはできない。――アン・モロー・リンドバーグ」その他を含め、24の思考・行動様式をぜひ、本書でご確認下さいませ。
哲学を主に用いての事例も小職には、実にしっくりくるのでした。
皆さんもぜひ、本書を手に取って下さいませ。
【関連書籍】
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お問い合わせ先 ASAMANA・小林農園浅間サンライン直売店
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