【フェルメールとレンブラント:17世紀オランダ黄金時代の巨匠たち】 at森アーツセンターギァラリー
湯河原温泉で一泊してから、東京・六本木ヒルズ、森アーツセンターギャラリーでフェルメールと
レンブランドを鑑賞してきました。
▼フェルメールとレンブラント:17世紀オランダ黄金時代の巨匠たち▼
◆鑑賞すれば鑑賞するほど「謎を呼ぶ画家 ヨハネス・フェルメール」 ⇑の絵画は『水差しを持つ女』
です。洗練度を極めたフェルメール中期の作品です。左の窓から光が差し込み室内に女性が一人。
その構図は独特です。背後の壁の白さに対し、頭巾の透過してくるような白さの表現が本当に
すばらしい作品ですよね。
ところで、このメジャーなフェルメールですが、僅か30数点しか残っていない寡昨の画家です。
同時代の画家ライダールが1000点以上描いたのに比べると、その少なさがわかります。
しかも個人的な資料もなく、素描も残っておりません。
『水差しを持つ女』は、物静かな日常を描写しているにもかかわらず、ラフなタッチです。しかし、
非常にディテールの凝った絵画の代表です。前述したように、僅か30数点しか残っていない
フェールメールの絵画、ご興味のある方は是非足を運んで観てはいかがでしょうか。
フェルメールを解く鍵は、オランダ黄金時代を共に生きた画家たちにあるといわれています。
フェルメールが生まれた小都市・デルフトは1キロメートル四方のほどの小さな街でした。
そのデルフトで出会ったであろう人物がブリティウスとデ・ホーホです。
そして、もう一人。レンブラントはドラマチックな光の使い方で知られていますね。その作風は時代と
ともに大きく変化し、初期の細密な描写から、晩年になるにつれ、重厚で粗さも感じる筆使いへと
主題も形式も技法も変わっていきます。
⇐恒例の MY お土産ですが、左側のポストカードがレンブラントの
『ベローナ」です。ローマ神話に登場する戦争の女神を独自の解釈で
描いたとされています。
見たものを石に変わる「メドォーサ」を持つ顔が描かれた盾を持って
います。
その他、フェルメールと面識があったテル・ブルフ、同時代に活躍したオランダの画家たちには
風景画の1ジャンルを確立されたとされるう、ファン・ライスダール、『恋の病』を描いたヤーン・
ステーンは、庶民生活を見事に描きました。
風景画、建築画、肖像画etc..と同時代を画家の作品を知ることで、さらにフェルメールの絵画
鑑賞が深まると思います。
この絵画展は、森アーツセンターギャラリーにて2016.03.31 迄です。
WWW: http://www.roppongihills.com/facilities/macg/
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