▼書評 『プルーフ・オブ・ヘヴン-脳神経外科医が見た死後の世界』
プルーフ・オブ・ヘヴン-脳神経外科医が見た死後の世界
著者 エデン・アレグザンダー
訳者 白川 貴子
出版社 早川 書房
発行 2018 01/15
《あの世界、こちらの世界》
近年、『脳はいかに意識をつくるのかー脳の異常から心の謎に迫る』etc..「脳ー意識」関連書籍が多数出版されております。小職は本書のタイトルにもし、「脳神経外科医」となければ手にしていなかったと思います。本書の著者はハーバード・メディカルスクールで15年間の准教授キャリアがある脳神経外科医です。医師としても25年以上のキャリアを持ち得ている人物である。その彼が突発性大腸菌性髄膜炎に襲われます。世界全体で年間1000万に一人を下回るでしか、発病することのない病気です。急性神経機能低下では、患者の9割以上が死亡しているそうです。抗生剤が投与されても、全く効き目がない、昏睡状態が7日続きました。本書のあとがきにはバージニア州・リンチバーグ総合病院の担当医スコット・ウェイド医師による解説も記されております。著者は「脳」について次のように述べております。
だと。奇跡の生還!!本書では縦軸には著者による〝あの世界〝の回想を横軸には7日間にわたる〝こちらの世界〝の著者の妻ホリー、息子エベン四世・次男ボンド君と看病の光景が。ノンストップ・ノンフィクションとしてお楽しみいただけます。
ところで、臨死体験に接した人々には、大きく分けて3通りの陣営があるそうです。①:信じる人々のグループ、②:頑強な反対派(以前著者はここに入っていたと言います)。意識を生み出しているのは脳であることを〝単に〝承知しているため、意識が肉体を超越していると考えない、③:両者の中間のグループ、臨死体験という言葉を聞いたことがある、書かれたものを読んだ人などだ。
本書を執筆することすら、著者にとっては〝リスク〝である、何故なら本書の内容を懐疑的にとらえられたら自らの職も失いかねないからだ。そんな著者は本書で「臨死体験」とは何かを説明するのは難しいとしながらも、このようなことを一切受け入れない医療専門家に対してそれを試み、またとない機会となり、物理学の専門ではないけれども〝神経外科学〝の知識は持ち合わせている。その上で
と述べております。〝あの世界〝はもう何か月か、何年か、いや永遠いたのだろうか。やがて、木の根にも見えた、広漠とした泥だらけの子宮の血管のような「ミミズの目」が。地中深くの下方の深淵へと伸びていたそうです。そして、そこで見えるもの聞こえるものの区別はなかった。あの世界でどんなものであれ、〝対象を見る〝ことはできなかったといいます。そこには格助詞の〝を〝を表す分離の概念が存在していなかったと述べています。ミミズの目から放歌的なゲートウェイの世界へ!!さらには無上の天界のコアの世界へ。〝こちらの世界〝は非常に線的な思考形態であり、時間や空間の制約、言語にしか頼れない伝達手段、———なんて息の詰まりそうな世界として〝こちら世界〝に帰還して感じたそうです。
帰還後、著者の臨死体験にはあるものが欠けていました。それは個々の臨死体験は異なるとしながら、関連文献を読み始めて気づいたそうです。
しかし著者は出会っていたのです。それがすでに他界して会ったことがない妹に。。
また、アレクザンダー医師は〝オーム〝という語をキーワードとして使っています。〝オーム〝というのは、無私の愛を注ぎ、全知で全能である神、言葉を持ってしても説明のできない存在につながる響きとして記憶しておきたい音 だと。
その上で純粋な霊的自己に近づく方法を問われてば、
だと。愛と思いやりは一般に考えているような抽象的なものとはほど遠く、実体も具体性も備わっているもの。さらには人間は自由な存在でありながら、自由などないと錯覚させる環境にがんじがらめに取り込まれているが、その自由意思には重大な役割がある。
と。
のだと。つまりボク達がよく耳にする「ご先祖様は別の次元でこの世を見下ろし、見守っている」に繋がる、もっと奥深いものを著者は体験したのだ思います。いや、奥深いというより、‶あの世界‶とこちらの世界‶はフラットだと感じたはずだと思います。
日本人の「こころ」それをもう一度見つめ直す機会を本書は与えてくれたのでしょう。「物質」ではなく「こころ」。その機会はわが国であれば「お正月の縁起物」であったり、春・秋の彼岸、五節句etc..AI時代は、物理学!!そしてこれからは〝生物学〝また歴史は繰り返し各分野の元である〝哲学〝の時代が到来するかも知れません。
本書の内容は日本では、NHKや「奇跡体験!アンビリーバボー」でも放映されたそうです。小職は本書をきっかけにさらに「脳ー意識」本を手にすると思います。
時間の概念や物質を超越する世界を、皆さんも是非ご体験下さいませ。

著者 エデン・アレグザンダー
訳者 白川 貴子
出版社 早川 書房
発行 2018 01/15
《あの世界、こちらの世界》
近年、『脳はいかに意識をつくるのかー脳の異常から心の謎に迫る』etc..「脳ー意識」関連書籍が多数出版されております。小職は本書のタイトルにもし、「脳神経外科医」となければ手にしていなかったと思います。本書の著者はハーバード・メディカルスクールで15年間の准教授キャリアがある脳神経外科医です。医師としても25年以上のキャリアを持ち得ている人物である。その彼が突発性大腸菌性髄膜炎に襲われます。世界全体で年間1000万に一人を下回るでしか、発病することのない病気です。急性神経機能低下では、患者の9割以上が死亡しているそうです。抗生剤が投与されても、全く効き目がない、昏睡状態が7日続きました。本書のあとがきにはバージニア州・リンチバーグ総合病院の担当医スコット・ウェイド医師による解説も記されております。著者は「脳」について次のように述べております。
意識現象を生み出すひとつの機械
だと。奇跡の生還!!本書では縦軸には著者による〝あの世界〝の回想を横軸には7日間にわたる〝こちらの世界〝の著者の妻ホリー、息子エベン四世・次男ボンド君と看病の光景が。ノンストップ・ノンフィクションとしてお楽しみいただけます。
ところで、臨死体験に接した人々には、大きく分けて3通りの陣営があるそうです。①:信じる人々のグループ、②:頑強な反対派(以前著者はここに入っていたと言います)。意識を生み出しているのは脳であることを〝単に〝承知しているため、意識が肉体を超越していると考えない、③:両者の中間のグループ、臨死体験という言葉を聞いたことがある、書かれたものを読んだ人などだ。
本書を執筆することすら、著者にとっては〝リスク〝である、何故なら本書の内容を懐疑的にとらえられたら自らの職も失いかねないからだ。そんな著者は本書で「臨死体験」とは何かを説明するのは難しいとしながらも、このようなことを一切受け入れない医療専門家に対してそれを試み、またとない機会となり、物理学の専門ではないけれども〝神経外科学〝の知識は持ち合わせている。その上で
自分の知る限りもっとも確かな正真正銘の現実であることを、承知している
と述べております。〝あの世界〝はもう何か月か、何年か、いや永遠いたのだろうか。やがて、木の根にも見えた、広漠とした泥だらけの子宮の血管のような「ミミズの目」が。地中深くの下方の深淵へと伸びていたそうです。そして、そこで見えるもの聞こえるものの区別はなかった。あの世界でどんなものであれ、〝対象を見る〝ことはできなかったといいます。そこには格助詞の〝を〝を表す分離の概念が存在していなかったと述べています。ミミズの目から放歌的なゲートウェイの世界へ!!さらには無上の天界のコアの世界へ。〝こちらの世界〝は非常に線的な思考形態であり、時間や空間の制約、言語にしか頼れない伝達手段、———なんて息の詰まりそうな世界として〝こちら世界〝に帰還して感じたそうです。
帰還後、著者の臨死体験にはあるものが欠けていました。それは個々の臨死体験は異なるとしながら、関連文献を読み始めて気づいたそうです。
亡くなった知人のだれか、また何人かに出会ったという点
しかし著者は出会っていたのです。それがすでに他界して会ったことがない妹に。。
また、アレクザンダー医師は〝オーム〝という語をキーワードとして使っています。〝オーム〝というのは、無私の愛を注ぎ、全知で全能である神、言葉を持ってしても説明のできない存在につながる響きとして記憶しておきたい音 だと。
その上で純粋な霊的自己に近づく方法を問われてば、
愛と思いやりを示すこと
だと。愛と思いやりは一般に考えているような抽象的なものとはほど遠く、実体も具体性も備わっているもの。さらには人間は自由な存在でありながら、自由などないと錯覚させる環境にがんじがらめに取り込まれているが、その自由意思には重大な役割がある。
いづれ人類が時間を超越した別次元へと入っていくことを可能にする、考えられているよりははるかに深い役割を担っているのだ
と。
人間はきわめて重要な存在であり、この世界で神なる存在に向かって成長する役割を担い、その歩みは高次の存在――――――魂や輝く光体―――――――によってつねに見守られ続けている
のだと。つまりボク達がよく耳にする「ご先祖様は別の次元でこの世を見下ろし、見守っている」に繋がる、もっと奥深いものを著者は体験したのだ思います。いや、奥深いというより、‶あの世界‶とこちらの世界‶はフラットだと感じたはずだと思います。
日本人の「こころ」それをもう一度見つめ直す機会を本書は与えてくれたのでしょう。「物質」ではなく「こころ」。その機会はわが国であれば「お正月の縁起物」であったり、春・秋の彼岸、五節句etc..AI時代は、物理学!!そしてこれからは〝生物学〝また歴史は繰り返し各分野の元である〝哲学〝の時代が到来するかも知れません。
本書の内容は日本では、NHKや「奇跡体験!アンビリーバボー」でも放映されたそうです。小職は本書をきっかけにさらに「脳ー意識」本を手にすると思います。
時間の概念や物質を超越する世界を、皆さんも是非ご体験下さいませ。