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旬のフルーツリレー便

2018年01月

書評 『抗生物質と人間―マイクロバイオームの危機』

▼書評 『抗生物質と人間ーマイクロバイオームの危機』

抗生物質と人間抗生物質と人間ーマイクロバイオームの危機

著者 山本 太郎
出版社 岩波書店
発行 2017 09/20







《ヒトにとって有益なだけの薬は存在しない。ヒトも生態系におけるひとつに過ぎず、他の生物と協調のなかでしか生きていけないのだから》

今冬の日本列島は厳冬ですね。インフルエンザ患者は過去最高だそうです。本書によれば2016年13万人以上を対象とした調査で、40%以上の人が、ウイルス性の風邪(急性上気道炎)に抗生物質が効かないことを知らないと回答したそうです。

さて、著者は現在、長崎大学の熱帯医学研究所の教授であり、「ぷープロジェクト」を立ち上げ4000メートルを超える高地や乾燥した砂漠、北極圏といった厳しい環境に暮す人びとのマイクロバイオームの保存に務めています。

「腸内フローラ」などという言葉は、良く耳にします。また、本書の核心の「抗生物質」もよくサイエンス書籍などで記述されております。本書では、その「抗生物質」の最新の科学的研究と知見が凝縮されております。人類は抗生物質を手にして僅か70年にすぎません。よって、腸内細菌が劇的に変化を余儀なくされております。この「腸内細菌」の劇的な変化は人類の長い歴史で3回あったというのです。①ヒトが火の利用による加熱調理を始めたとき。②約一万年前に始まった農耕。③約70年前に始まった抗生物質の使用です。ただ、一度目、二度目の細菌叢の変化は、何千、何万年といった時間軸、③については、ヒトが今の状況に適応するには、その時間があまりにも短く、過去の進化とミスマッチを生むのです。

その弊害の象徴が肥満です。世界全体で言えば、現在約15億人が過剰体重であり、2億人の男性と3億人に女性が肥満と推定されているそうです。過去40年にわたって、毎日世界で、8万人を上回るスピードで肥満は増えています。これは、

肥満が集団レベルでも遺伝的変異が原因で起きたことを否定します。

ヒトが突然、遺伝子的に太りやすくなったわけではないと著者は述べています。また、肥満以外にもアトピー性皮膚炎や食物アレルギー、花粉症etc..アレルギーも抗生物質の影響と考えられているのです。東京都保険局がまとめたデータでは1999年と2009年の10年間で、食物アレルギーの確定診断は、三歳児に限り7.1%⇒14.4%にと倍増したそうです。

上述した肥満、アレルギーの他にも糖尿病、自閉症、クーロン病を挙げる研究者もいるといいます。
これらは「現代の疫病」と呼び、過去半世紀に急増した病気です。これは、抗生物質が引き起こすボク達の体内に共生する細菌叢の攪乱が原因なのです。

著者は、腸内細菌叢の説明に至るまで、フレミング、ルイ・パスツール、レーウェンフックなどの研究と丁寧に説明し、その経緯を解明していくのです。抗生物質の使用を進化の視点から、さらにはヒトゲノムの視点からもアプローチします。そこでわかったことは、(P69より引用)

①ヒト遺伝子の総数は2万数千個から3万個。②遺伝子の主要部分は、ヒトゲノムの2%以下に過ぎない。③全ゲノムの4分の3は、他の生物と共通。④約200個の遺伝子は細菌由来と推定される。⑤全ゲノムの約半数は、同じ塩基配列の繰り返しである。

ヒトの常在細菌の種類は1000種類を超え、数は100兆個にも達します。そして、共生細菌はボク達の免疫系が正常に機能するための影の立役者であり、ボク達が健康に過ごすために必要な微生物(常在細菌)を守り続けているのです。抗生物質の使用は人類だけではありません。家畜における肥大化を助長します。2012年時点における、日本国内の抗生物質年間使用量は、総計1700トン。ヒト医療用として約520トン、家畜医療用として約720トンです。因みに世界最大国は中国と推定されています。

本当に家畜使用は合理的なのか??と米国感染症学会元会長のマーティン・ブレイザー氏が行った研究では、

抗生物質の使用機序ではなく、抗生物質が生体に与える効果が家畜を大きくする

ことを意味するのです。抗生物質の影響については、上述してきました。もう一つ決定的要因があります。それが、出産法の「帝王切開」です。韓国やメキシコでは3人に一人の妊婦が帝王切開によって出産し、世界で最も帝王切開による出産が多いのはブラジルだそうです。妊娠期に母親腟内で増殖した乳酸桿菌は、新生児腸内細菌叢の創始細菌となり、それに続く常在細菌の基礎となります。生後一年ほどの間に、地球上で最も複雑な生態系を構成するヒト常在細菌叢を抱え、これを「ヒト・マイクロバイオータ」と呼びます。

抗生物質も帝王切開も人類の命の救ってきました。悪いわけではなく、注意すべきはその乱用です。

ボク達は微生物の惑星に生きています。著者は私たちが「有害」と考える生物(微生物を含む)であっても、相互関連の連環のなかで、ヒトの利益として機能している例は無数にあるといいます。このような現象を生物の「両義性(アフィバイオーシス)」と呼ぶそうです。ただ、ボク達がそうした事実を知らないだけなのです。本書の結論は、

共生、共存

が必要である。もう、生まれ育っているボク達は、たとえば食材選びなどには、超加工食品を避ける。腸とたまには対話をし、選ぶ。それが、「私」をかたちづくるのかもしれません。何故なら、微生物という名の惑星に暮らしているのだから。

カバンに一冊、サイエンスBook。本書は本当におススメです。

【関連書籍
腸科学 健康な人生を支える細菌の育て方

著者 ジャスティン ソネンバーグ
訳者 鍛原 多恵子
出版社 早川書房
発行 2016-11-22

レビューは

書評 『答えのない世界を生きる』

▼書評 『答えのない世界を生きる』

答えのない世界答えのない世界を生きる

著者 小坂井 敏昌
出版社 祥伝社
発行 2017 08/10







《人間は弱い!!だから、易しきに流されないように、逃げ道を断って自らを追い込むことも時には必要である》

《型を破る人間が型を破ると型破り、型のない人間が破ったら形無し》

例外時代』という書籍があります。バブル期の時代の書籍でして、終身雇用、買った不動産は毎年のように、右肩上がりの時代でした。小職は、そんなことも知らずに呑気に学生時代を送ったのです。世はグローバル時代に突入しさらには、ドック・イヤーなる語が死語になるくらい、技術革新が見覚ましく、昨日の勝者が明日は敗者なんてものを目の当たりにする時代でもあります。
だから、勉強!!

現在、パリ第八大学心理学部に籍をおく著者。そこまでの道のりは本当に稀有の半生だったのです。小学生時代は、手品師・ミスターマリックの師匠ドクター澤と食事をし、新興宗教にも手を染め、早稲田大学を2浪し、合格すればしたで、自分探しの旅へと出かけます。しかし、一番苦い想い出しかなかったフランスでの職探しとストーリーとしても実に本書はユーモアです。

本書は、2003年に出版された『異邦人のまなざし』の改訂版だそうです。その趣旨は異邦人や少数派が果たす役割をより掘り下げ、開かれた社会の意味を考察するのです。小職は活字バカでいろいろな書籍を手にしておりますが、とても刺激的で異空間に引っ張り込まれた感覚になりました。

例えば、学校教育の現場は〝飼育〝つまり調教の現場と厳しい意見が。社会に役立つ人間を育てる。均一的な人間を生む。その典型が 学校における生活指導です。日本では生活指導を学校が担当し、生徒が校外で問題を起こすと責任を負います。フランスでは中学以降、生徒の指導をしない。すべて、親の責任です。従って学校が親に文句を言います。そもそも社会は自由であり、だから中学生がタバコを吸っていてもフランスの教員は注意をしません。タバコの購入は個人消費の自由なのです。それが、開かれた社会といい異文化から指摘です。

社会には必ず逸脱者が生まれ、それが契機となり社会変遷します。それが同じ型であると。開かれた社会の本当の意味するところは、社会内に生まれる逸脱者の正否を当該社会の論理では決められないということです。常識に囚われ過ぎてはいけない。それが、過ぎると発想の転換が難しい。

均一的な人間になるな。また、企業においてはとにかく「イノベーション」だと力説されます。では、アイデアが生まれるとは??

矛盾を前に妥協してはならない。逆に矛盾を突き詰める姿勢から画期的なアイデアが生み出される。先入観を捨てる大切さ。その難しさ。発想の転換を邪魔する最大の敵は知識の桎梏である

と。本書においての事例は多数。17世紀の天文学者ヨハネス・ケプラーをはじめ、ニュートン、アイシンシュタイン、ところが、日本の大学生は、カントにおける主体概念、ハイデガーにおける時間概念、レヴィナスにおける責任概念・・・・。何を研究するのではなく、誰を研究しているになっている。「そんなものどうでもいい」と言い放ち「自分にとって、主体とは?時間とは?責任とは何なのか」を問えと。

人間や社会を対象にする学問において大切なのは創造性ではない。自分自身と向き合うことだ


と。そもそも日常当たり前だと思うことが不思議と気づいたり、反対に、奇妙に思える現象に論理性を発見するケースもあります。しかし、普遍的だと信じられる価値は、どの時代にも生まれます。しかし、確実な答えだとボク達の眼に映っても、時代とともに変遷する以上、普遍的価値ではありえないのです。例えば、キリストやガンジーは正しく、ヒトラーやスターリンは間違いという審判は後世が出した結果です。当時はキリストやガンジーは逸脱者であり、対してヒトラーやスターリンは当初、国民に多く支持されていました。つまるところ、時間を超越する価値は存在しないのです。

正しい答えが存在しないから、正しい世界の姿が絶対にわからないからこそ、人間社会のあり方を問い続けなければならない

これが、著者の考えです。さらには、

知識とは、固定された内容ではない。世界像を不断に再構築し続ける運動である。

驚きをもたらさない知識などはたかが知れている。科学は実証である前に、まず理論的考察だと。

本書は実に奥深く、驚きの内容でした。フランスの数学者、アンリ・ポアンカレは、次のように指摘しました。「アイデアは簡潔な形を持って突然にひらめき、絶対に正しいという確信を伴って現れる」と。

スマホを手放し、大自然に!!でも良し。知識は「広く浅くよりも、狭く深く」しかし、そのどちらでもない。自分で疑問に思った点はそれが解明されるまで、どこまでも追求することです。

ビジネスに、勉学に「最近、行き詰ったな」とお感じの方は、是非本書を手に取って下さいませ。

書評 『動物の賢さがわかるほど人間は賢いのか』

▼書評 『動物の賢さがわかるほど人間は賢いのか』

動物の賢さ動物の賢さがわかるほど人間は賢いのか

著者 フランス・ドゥ・ヴァ―ル
訳者 柴田 裕之
出版社 紀伊國屋書店
発行 2017 09/07

《もしライオンが話せたとしも、私たちには理解できないだろう!!》
《本書が伝える、もし唯一無二という語に最上級をつけていいとしたら、〇〇はすべての中で唯一無二の種といえるかも知れない、その動物とは??》

著者は、ヤーキーズ国立霊長類研究センターのセンター長で、過去には、チンパンジーのお尻と人込みの背後の認知でイグ・ノーベル賞の受賞歴があります。その著者が専門とするのが「進化認知学」です。それは進化の観点からあらゆる認知機能(人間のものも動物のものも)を研究する学問である。どの種を研究するかがとても重要であることは明らかで、すべての比較に人間が中心的位置を占めるわけではないということです。よって「鏡よ、鏡、一番賢いのは誰?!」こんな設定は馬鹿げています。研究事例が多数紹介されており、納得の結論です。その結論を端的に表したのが、スコットランドの哲学者デイビット・ヒュームです。

私が見るところ、獣にも人間と同じく思考と理性が備わっていることほど明白な真実はない。

ボクが一番しっくりきたのが、西アフリカのチンパンジーは、エイズの蔓延が人間に大打撃を与えるよりも以前に、HIV-1型ウイルスに対する抵抗力を進化させていたというものです。つまり

あらゆる器官やプロセスはボク達の種よりもはるかに古く、厖大な歳月を重ねて進化し、それぞれ生き物に特有の改変が少しばかりなされてきた。進化とはそういうもの。

それでは、個別の種についてみてみましょう!!ここで重要なのが「ウンヴェルト(環世界)」です。動物の視点に人々の注意を向けさせ、その視点から見えるものです。たとえば、チンパンジーは食べ物のありかをさとられないように振る舞い、一コミュニティ15~25種類の道具を使い、その種類は文化や生態環境の状況で変わってくるそうです。また、ミヤマガラスは2000年前イソップの寓話の「カラスと水差し」を忠実に再現し、水の入った筒に石を落とすと、コナムシが浮かび上がる解決法を取得したり、カケスは未来と予期している必要と願望に導かれ行動し、シグネチャー・ホイッスルを発するイルカは、20年前に認識したイルカを、シグネチャー・ホイッスルで検討が付くetc..驚きの動物行動学は、本書ではなんと著者によるイラストつきでありますので、非常にわかり易いです。

最先端の科学を用いて、犬をfMRI(機能的磁気共鳴画像法)なども紹介されております。それでも、人間だけが、「言語」を操る種であります。たとえばチンパンジーなどは「今、ここ」に全面的に制限されているのです。もしボクの目の周りが黒い痣になっていたら、昨日、酔った人たちと酒場に入っていって・・・。という具合に説明できる。ところが、チンパンジーは事後に説明しようがないのです。

ボク達人間の世界は、インターネット時代の到来により、厖大な情報を含んでいます。この情報の大海で、ボク達はいとも簡単に溺れてしまいうる状況です。しかし、生き物の認知機能は情報の流れを絞り込み、その生き物が生活様式などに即して知る必要のある具体的な随伴性を学習することを可能にする。

動物は知る必要があることしか知らない場合が多い

のです。
互恵関係を承知しているシャチなどは、捕鯨の際に、捕鯨基地に近づいては、派手に水面から躍り出たり、尾びれで水面を叩いたりして、ザトウクジラの到来を人間に知らせ、捕鯨員にザトウクジラが仕留められると、シャチたちは丸一日かけて、大好物のご馳走(クジラの舌と唇)を貪り、そのあと捕鯨員が獲物を回収する。見事までの人間とシャチの協同作業である。そんな動物たちと共存するこの地球を破壊しているのは、人間ではないのか。

著者による、最新のテーマは〝情動〝だといいます。人間の心や行動の進化的起源をそれ以外の動物との比較を知る学問は、ようやくボクたちの時代に始まったばかりを窺い知れます。

人間と動物の違いは程度の問題であって、質の問題ではないという立場。本書をご一読いただければ、納得することでしょう!!何かの種を観察するには、最低その種を2000時間費やしなさいというのが著者からのアドバイスです。

AI時代だからこそ、進化認知学はおススメです。皆さんも是非手に取ってみて下さい。

《A:冒頭の答えは、タコ です》

【関連書籍】
世界一賢い鳥、カラスの科学
著者 ジョン・マーズラフ
訳者  東郷 えりか
出版社 河出書房新社
発行 2013-09-13


レビューは 


タコの才能 いちばん賢い無脊椎動物 (ヒストリカル・スタディーズ10)
著者 キャサリン・ハーモン・カレッジ
訳者 高瀬 素子
出版社 太田出版
発行 2014-04-17


レビューは

書評 『食と健康の一億年史』

▼書評 『食と健康の一億年史』

食と健康食と健康の一億年史

著者 スティーブン・レ
訳者 大沢 章子
出版社 亜紀書房
発行 2017 10/28






《進化は、必ずしも長生きする動物を好まない》
《人が摂取する中で最も複雑な物質とは??》

小職は2016年末から「食」や「食と健康(ダイエット法などを含む)」本を読み漁ってきました。「健康のため」にはこの食材と貪ると本書は残念な結果になります。本書の結論は落ち着くところに落ち着いたという内容です。また昨今健康情報に溢れかえっています。例えば、アルコールがDNAを損傷し、二度と戻らない状態になり、適量などないなどと。一体どの情報を信じれば??

フィールドワークを好む著者は、ベトナムに行けば、大ミズムシ、イナゴ、コオロギ、アリの幼虫を食べ、第3章の肉食の項では煮たオオコウモリも貪ります。また、長寿で知られていた沖縄や友人が住む札幌、再度長寿王国ギリシャ・イカリア島、さらにはアシュール文化期の握斧を体験しにアフリカ・ケニアにも飛びまわります。昆虫、果実、肉、魚、穀物、栄養学、進化論、自然人類学の見地を食レポとともにリポートするので、ノンストップ・ノンフィクションでもあります。本書が他の健康書籍と違う点のひとつが、人類進化の概念を常に念頭の置いている点です。

例えば、昆虫食。世界では、1600種以上の昆虫が食用されているが、人類はもはや純然たる食虫動物ではなく、人の身体もそのように適応を遂げている。昆虫を主要な栄養源とする霊長類はキチン質を消化するための消化酵素を持っているが、人の胃液にはこのキチン質を分解する消化酵素はわずかしか含まれていないとします。

小職が興味そそられたのが、乳製品の「牛乳」です。これが冒頭の牛乳が人が摂取するなかで最も複雑な物質だからです。牛乳には代表するカルシウム、三価のリン、飽和脂肪、カゼイン、ホエーたんぱく質、アミノ酸etc..今なお牛乳に含まれる新たなホルモンが発見され続け、リストはまだまだ長くなりそうです。この複雑な牛乳は現代の食事においては、超能率的すぎてカルシウムの吸収力は不利益をもたらします。何故なら、カルシウムをより効率的に吸収することを可能にする遺伝子変異体を持つ人、持たない人と日本であれば、45%と55%です。より具体的にいえば、北欧や東アフリカの遊牧民たちは、何千年間も乳製品にさらされてきていて、ラクトースを消化する大変さや、乳製品を摂取することがもたらしうるその他の負の影響に対処する遺伝子構造を持つようになり、アメリカ大陸の人々は、乳製品に特徴的な大量のカルシウムやコレステロール、その他の成分を処理する遺伝子を持っていません。上述の内容からわかる強烈なメッセージとは、、

祖先の時代の生活を反映する食べ物やライフスタイルを見つけ、あとは自分の身体―――
何百年にもわたる進化的改良のすぐれた産物――――に任せることなのだと。気づかされる

牛乳を摂取すれば確かに背が伸びどの社会でも社交性望ましいことで、男性にはとりわけ顕著です。しかし、前立腺がん・乳がんなどのある種のがんりリスクが高まるというのです。さらには、股関節部骨折がカルシウム摂取している国ほど、頻繁に起きているそうです。他方、乳の飲んだのは赤ん坊の時の母乳だけだった、ニューギニアの骨折率は最低のほうであったそうです。乳製品の大量の摂取は、背の高さと引き換えに健康を差し出すことになっています。この進化的な要点は、肉についても同様です。動物性の食品を豊富に摂ることは、少女たちはより低年齢で性的に成熟しやすくなり、その結果早く寿命を迎えることになります。男性の場合はより強靭な肉体になり、精子の数も増やして、婚活市場では有望ですが、肉を節制する人々との寿命の長さは、同じ一枚の生物学的コインの表裏なのです。婚活有望されど、寿命短しの傾向です。

つまり、「健康」とは、どう定義することなのかで決まる!!健康上と上機嫌で繁殖力の高い若い時代を過ごすことなのか??がんの発症を数年も先延ばしにして、ひ孫と遊ぶことなのか??


これは特に親たちが、パレオダイエットやその他の肉中心を検討する際にじっくり考えるべきことだ。

と。では、遺伝の要素はあるのでしょうか??人の口内ででんぷんを分解する酵素、唾液アミラーゼを生成するのに必要な遺伝子の数が人によって違います。たいていの人は、この遺伝子を5つ程度持っているが、全体的に見ると、2個~13個のばらつきが。この数の複製の数が少ないほど肥満になりやすいのです。

さらには、年齢による知見は「魚」の章で得られます。たとえば、幼児期により多くの魚を食べた子どもほど、喘息、アレルギー、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎を発症するリスクが低く、大人に関しては証明されておりません。とはいえ、

重要なのは母親が食べていたもの、あるいは自分が子ども時代に食べていたもので、その後の人生でどれだけ努力するかではないということ。(現代病などの花粉症、アレルギーなど)

最終章では著者自らが、①心臓学の専門医で低脂肪ダイエットを提唱するディーン・オーニッシュ氏、伝統的なアメリカの農村の食事を熱烈に賞賛するサリー・ファロン・モレル氏、アイアンマラソンの経歴を持ち、原始的(パレオ式)ライフスタイルを提唱するマーク・シッソン氏といずれもその道の主要な提唱者の見解の対立の解明に試みるのです。

食については、「伝統食」を!!日本人において海苔分解酵素があるので、海藻です。さらには、十分に栄養を摂っている現代人にとってのビタミン剤や抗酸化剤の効果が立証されていないにもかかわらず、アメリカのサプリメント産業は利益の匂いがし、魅惑の「スーパーフード」も怪しげですとのこと。

そして、運動せずして肥満や糖尿病などの食物に関連する疫病を防ぐことはできないと。一日2時間よく歩くことです。

食の多様性には数多の理由あり!!学ぼう進化の適応!!
食と健康にご興味のある方は是非手にとって下さいませ。

【関連書籍】
人はなぜ太りやすいのか人はなぜ太りやすいのかー肥満の進化生物学

著者 マイケル・L・パワー/ジェイ・シュルキン
訳者 山本 太郎
出版社 みすず書房
発行 2017 07/18

ストロベリー♪茨城代表のいちご「いばらキッス」好評販売中!!


今日はセンター試験でしね。地理Bではアニメ「ムーミン」が試験問題
に出題され、話題となっています。

さて、いちご、、

Ibarakiss
【いちご・いばらキッス】 産地:茨城県・旭村
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●交配 とちおとめ×ひたち1号(章姫×レッドパール)

◆品種の特徴・・茨城県の研究機関にて育成されたオリジナル品種です。
「レッドパール」と「章姫」を交配し、選抜された「ひたち1号」を父親に、「とちおとめ」
を交配させて「ひたち4号」として現地試作を行い品質が優れてることが認められました。
「いばらキッス」として、平成22年2月に品種登録を出願を行っています。

果形はやや長めで、果皮は光沢のある濃い赤色です。多汁で適度な硬さがあります。
糖度も高く、酸味とのバランスも良く、濃厚で優れた食味のいちごです。

P1012269P1012254






◆グルメな食べ方・・甘みが凝縮しているのが、先端部分。ヘタのほうから召し上がって
いただければ、最後まで甘みをお楽しみいただけます。

【栄養効果のこと】・・フルーツの中でもビタミンCが豊富で、中くらいのサイズ10個で、
一日分のビタミンCを満たすといわれております。

P1012260◎価格 1パック 約360g 等級・DX ¥690-  です。







お問い合わせ先:ASAMANA・小林農園浅間サンライン直売店
TEL 0267-24-1483
WWW: http://asamana-farm.com/
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