2014年03月
昨日は、5月の陽気だった軽井沢地域。そらも青々まさに、Perfect skyでした。

今日のお花は「マーガレット・ムーンライト」です。
続々と柑橘が入荷しております。
【セミノール】 産地・三重・JA三重南紀


◆品種の特徴・・別名:「サンクイーン」とも呼ばれる「セミノール」。「ダンカングレープフルーツ」と
「ダンシータンジェリン」を掛け合わせてアメリカで誕生した品種です。
日本には、1995年に導入されました。甘みと酸味のバランスがよく、果汁も豊富です。
また、温州みかんのように袋どと食べられます。“旬”は4~5月です。

価格 1ケース 約10㎏ サイズ2L ¥4350- です。
果皮は赤みがかかったVividで独特です。ぜご賞味下さいませ。
■東京最後の異界鶯谷東京最後の異界鶯谷
著者 本橋 信宏
出版社 宝島社
発行 2013 12/27
《東京の花街?》
花街と聞くと、「京都五花街」を思い出す。一見さんお断りである。本書の帯タイトルには、“幻の花街”と記述されている。時は遡り、1965年頃当時本書によれば、山手線で一番乗降者数の少なかった駅は「原宿」だったそうだ。そして、現在TOPは、すべての欲望を満たす街「新宿」、最低は「鶯谷」である。ボクはバブルの絶頂期学生だったので渋谷・青山・原宿のトライアングル地帯でよくショッピングをしていた。
さて、本書のタイトルにもある「鴬谷」。ボクは学生時代・ビジネスマン時代と一度も乗り降りしたことがない。本書を読了した限りでは、まさに異界!!それは世界の都市の駅の目の前になんとラブホテル街。これは鴬谷ならではだろう。そんなラブホテルを軸に本書は、鴬谷の歴史、人の滞留、昭和の香りを描いた様は筆致に優れている。
そんな鴬谷であるが、意外と著名人との関係が深い。古くは夏目漱石の友人・正岡子規、落語界のカリスマ・初代林家三平が住んでいた。また湘南のイメージの若大将・加山雄三の祖母の実家の家があったそうだ。さらには、ヒッキーこと宇多田ヒカルの母、故藤圭子さんの生まれ育った地である。幼い宇田多ヒカルさんは、鴬谷の空をどのように感じたのであろうか?山手線外回り、下車をすると左手にラブホテル街、ホームの反対側は上野寛永寺だ。「京都五花街」を「伝統」と「革新」と称するならば、鴬谷は「エロス」と「タナトス(墓場)」が対峙する。
ところで、何故鴬谷はラブホテル街になったのでしょうか?上野の隣駅「鴬谷」は戦後、働き場所を求めて地方から人々がどっと流れてきたが、寝泊まりす場所がなくそこで、簡易宿泊所が建ち、世の中が落ち着き今度は連れ込み客に変わったこれが、今のラブホテル街。しかし当然民家もありラブホテルが入り混じる独特のエリアだ。先述したように著者は丹念に現地で聞き込みをし、吉原のソープ嬢や韓デリなどの取材も本書に盛り込まれている。興味のある方は本書でご確認いただきたい。駅前の婦人警官の話では治安も悪くない。ただ、あの東電OL事件と鴬谷が何らかの接点がある。真犯人のDNAがわかっているのだから迷宮入りさせてほしくない事件である。
ボクが興味を持ったのは、「地形」と「陰と陽」である。山手線の一部が縄文時代の地形によってルートが規定されたという。日暮里・西日暮里・鴬谷と続く山手線は、日暮里断崖線に沿って上野まで延びている。「鴬谷」の正式な地名は「根岸」。よってここまで海が浸食していたのだ。高台には寛永寺というわけである。従って高台にはこの地を含め、目白台、田園調布、白金台と政治家などが暮らし、低地には庶民という構図である。
そもそも上野寛永寺は、家康・秀忠・家光と三代にわたって徳川幕府と万民の平安を祈願するために、江戸城の鬼門(東北)の高台に建立された。東京の地形・地名の雑学も面白くその鬼門の反対側が、ボクも訪れたことのある日枝神社や増上寺が存在する。また「鴬谷」と京都も密接に関係している。一度機会があれば山手線巡りも楽しいかもしれない。
今年、6月11日に開業予定の超複合タワー「虎ノ門ヒルズ」と対角線上には「鴬谷」のラブホテル街。これも紛れもなく東京の一面である。
ASAMANAマネージャ...