ASAMANA manager's-blog

旬のフルーツリレー便

2011年12月

当園マネージャー 2011シーズンを振る返る

本年、当園は15周年の節目を超え 「Return in the basis」、
(原点回帰、初心忘れべからず)の気持ちで望んだ16年目。

1月31日、育苗センターにて初の種蒔きをし、その後順調にすくすくと苗は成長していました。
そして、2011.1.03.11未曾有の大震災、「東日本大震災」が起こり、私を含め皆さまも被災地の方々になんとかしてあげたいそんな気持ちになったことと思います。
私も今までの人生でつらい時など、いろいろな方々に支えられて生きてきました。

何かできないのか?そんな折、わが街・小諸市にも避難されてきた方々、約40名に旬のフルーツお届けすることができました。それからは、まず「自分の仕事をきちんとやろう」そう決意しました。
「風が吹けば桶やが儲かる」ではないですが、当園の新鮮でお客様が喜ぶ野菜&フルーツを提供する事を使命とし携われば、やがてそれが被災された方々へと巡り巡って思いが届けばと・・

ところが、今年一番の課題が私の中でははっきりしました。それがデジタルとアナログの融合です。
Webサイト立ち上げに関与し、その責任は私にあります。マネジメント不足のため、以前より店頭に出てお客様との出会いが減ってしまいました。わざわざ遠方からご来店になり、ご挨拶もできずに本当に申し分けなく思っております。本blogにて深くお詫び申し上げます。

ただ、非常に嬉しいニュースも。夏も終わりに近づいた頃、天皇・皇后両陛下が、当園の契約農家のある信州・東御市「中屋敷」地区の巨峰をご見学にお越しになられたのです。
間近で拝見させていただいた両陛下の腰の低さには、本当に頭が下がりました。

よって、本年の「中屋敷巨峰」は両陛下に見守られ、たたわに育った「巨峰」を全国の皆さまに発送できたことをバイヤーとして嬉しく誇りに思います。また、人生での一期一会の大切さを改めて実感致しました。

そして、年末のWINTER GIFT「サン(無袋)ふじりんご」。なんと信州では、30年ぶりともいわれるほどの大不作でした。しかし、私バイヤーの使命は仕入れ。
酷寒の中、卸売市場で夜中のAM3時まで農協から市場に入荷するまで待機です。
やっぱり好きなのでしょうか?この仕事。
毎年、一年の感謝を込めて贈られる大切なギフトの為に。そして、毎年当園をご利用していただいている12Asamaの会員様の為に、自身全然苦にはなりませんでした。
しかし、ここまでの大不作、私が小林農園に携わり初めての事でした。市場関係者の方々も、こんな年はと嘆いていました......
リンゴの生産高NO.1を誇る青森県も20%以上減だそうです。
実はこの大不作、昨年の猛暑などの影響もあり、信州では春先の遅霜も加わった結果です。
従い、本年のサンふじリンゴは、GIFTにご利用されて方々は尚の事、先様に大変喜ばれたこととお察し致します。
2011年の世相を表す漢字一文字は「絆」。当直売所Webサイトを立ち上げ、ネット上においての客様との関係は、本年7月をもってお陰様で一周年が過ぎ、「絆」は十二分に深められました。しかし、店頭での「絆」は、正直猛反省の一年でした。
自然との共生で育つ野菜や果実、その一方無残にも3.11の東日本大震災で多くの 方々が津波で命が奪われました。本blogにて改めてご冥福をお祈りするとともに、自然との共生のありがたさと恐ろしさを共感した年でした。
2011年、当園をご利用いただきました皆々様、誠にありがとうございました。
スタッフ一同、心より感謝申し上げます。
どうぞ、皆さま良いお年をお迎え下さいませ。

2011年12月30日
ASAMANA 小林農園 マネージャー 小林
浅間高原より
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べジ太の根も葉もある話「おせち料理」編

昨日、初詣の参拝者数全国9位にランクインする信州・善光寺本堂にて「すす払い」が行われました。
いよいよ2011年もラストスパート!
そして「もういくつ寝れば、お年玉」、そんな歌が聞こえてきそうな12月も早29日です。

お正月の「節会(せつえ)」を祝う料理が「おせち料理」。近年は、ネットや百貨店でも力を入れていますよね。
一品一品に「福」を呼ぶ意味が込められております。
せめてお正月くらいは、じっくりと伝統の味をかみ締めて一年の無事を祈りたいものです。
そこで今日は、べジ太の根も葉もある話「おせち料理」編です。

まずは、基本の【口取り】3品
数の子は「子孫繁栄」、田作りは「田植えの祝儀・五穀豊穣」、黒豆は、黒く日に焼けて「まめまめしく働けるように=無病息災」の意味があります。
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その他、8品+1
①「酢れんこん」=穴が開いていて先を見通せることから先を読む意味が込められております。
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②「なます」=白い大根と赤い和のニンジンで紅白の水引きに見立てます。
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③「えび」=火を入れるとすぐに丸くなるエビは、腰の曲がった老人のすがたを 重ね長寿を象徴します。
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④「里芋の煮物」=子イモがたくさん付くサトイモは、子宝に恵まれることを意味します。
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⑤「くわいの煮物」=太い芽がでることが特徴的なクワイには、「将来、芽が出るように」との希望が込められています。
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⑥「梅花にんじん」=梅は初春のころに咲く花。その花に模して切り、煮物に梅干しを加えたものが梅花にんじんです。

⑦「鯛の二身焼き」=タイは「めでたい」の語呂合わせです。

⑧「昆布巻き」=「よろこぶ」の語呂合わせですが、昆布の中には、「子だくさん」のニシンがいいそうです。

そして金運アップには、「栗きんとん(金団)」・・金は黄金、団は魂を表し、金運を願った一品です。

核家族が進む昨今、家族そろって縁起のいい料理をいいただくのはすがすがしいものですよね。
また、○○家オリジナルの一品なんかも是非、地域ならではの伝統の味がありますので、後世に伝えていきたいものです。

当園マネージャーセレクト、2011書籍BEST5

2011年は、74冊読了した。読書は「量」が持論のボクからすると寂しい数字である。
ボクと同じ冊数の方々がこの世の中にいても、きっと印象に残っている書籍は当然ながら違い。
また同じ書籍を読んでも受け止め方も違う。
それでは、当園マネージャーの2011、書籍BEST5

03364960第5位「エイズを弄ぶ人々」

まさに「デマは智者で止まる」である





03383367第4位「ぼくらはそれでも肉を食う」

人と動物の関係を見事に描かれた、人類動物学の書籍





03371267第3位「青の物理学」

「空ってなぜ青いの?」この疑問はまだ正確には解明されていない。
まさにこれからがSky in a Bottleだ。




03361723第2位「スーパーセンス」
科学の面白い一面を描いた一冊、キーワードは「本質主義」
=エッセンシャリズム。





03427065第1位「地球の論点」
著者 スチュワート・ブラント
訳者 仙名 紀
出版社 英治出版
発行 2011 06/20



著者が、我々、地球人に突きつけた論点は3つ。「①都市」「②原子力」③「遺伝子工学」
もっと今年注目されてもよかった書籍だと思う。

また、12Asama会員の皆さまでお勧めの書籍があれば、お手数ですが下記のe-mailまでご連絡いただけると大変ありがいたいです。
info”at”asamana-farm.com
(“at”は半角@に置き換え)


ASAMANA 小林農園マネージャー 小林 

【小林農園・クライマックスシリーズ!プレゼント】 ご当選のお知らせ

☆☆☆【ご当選おめでとうございます】☆☆☆

平素より当園をご利用いただき誠にありだとうございます。
当園一同、改めて感謝の気持ちを皆さまにお伝え申しあげます。

さて、本年も2011WINTER・GIFTをクライマックスシリーズと題し、信州〈特選〉サン(無袋)ふじりんごを販売致しました。
本年の「サンふじ」りんごについていえば、昨年の猛暑と春先の遅霜などの影響もあり、30年に一度の大不作といわれております。よって、等級etcによっては、お客様に大変ご迷惑をおかけ致しましたことを本blogにて改めてお詫び申し上げます。
しかし、そのような状況でも一年の感謝を込めるGIFTに信州のリンゴを、さらには当園提供の「サンふじ」りんごをご利用していただいた事にスタッフ一同心より感謝申し上げます。

さて、【小林農園・クライマックスシリーズ!プレゼント】では、厳選なる抽選の結果、下記の5名様が見事ご当選なられましたことをお知らせ申し上げます。

1等 1名様 みかんは小粒、甘さは大粒「桜島小みかん」
当選者 長野県在住 柳沢様
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2等 2名様 道民の方々でさせ口にすることが難しい世界自然遺産の大地より「知床・紅男爵いも」5kg
当選者 埼玉県在住 金子様
        千葉県在住 菅野様
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3等 3名様 信州・小諸特産「御牧ヶ原の白いも」を使用した「御牧ヶ原のポタージュスープ」
長野県在住 伴在様
東京都在住 藤川様
愛知県在住 堀込様
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ご当選の皆様、本当におめでとうございます。

書評 パワー・ハングリー

■ 書評 パワー・ハングリー  -現実を直視してエネルギー問題を考える

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著者 ロバート・ブライス
訳者 古舘 恒介
出版社 栄治出版
発行 2011 07/25


「再生可能エネルギー問題」の議論が絶えない昨今。2011.12.19の日本経済新聞によれば、コスモ石油が東北沖など日本近海で10基の洋上風力発電事業を開始するそうだ。
そこで、今日はこの書籍をセレクト。

約370ページからなる本書は、これからのエネルギー政策を考える上で極論や思い込みを退け非常に考えさせられる書籍であった。強いていえば、多少アメリカよりの箇所があるのではないだろうか?

著者の考えるエネルギー論点で4つの原則がある。
①「パワー密度」②「エネルギー密度」③「コスト」④「規模」である。
折角なので、まずは風力発電から。本書によれば1メガワットの発電量を得るためには、標準的な天然ガス火力発電所の32倍のコンクリートと139倍の鉄鋼が必要だそうだ。
風力では先進国といえるアメリカは、前述の原則に当てはめれば①のパワー密度と③のコストがネックとなり
④も大陸上であるからネックだ。
ここで、風力発電に関するエピソードをご紹介したい。
5年間で85羽の鳥を殺した容疑で米司法省から起訴されたエクソン・モービルは罰金を払い、他方風力発電業者は、エクソン・モービル社の100倍以上もの鳥の数を殺している。
風力発電業者には、米司法省は告発もしないそうだ。もしかすると「再生可能エネルギー」についての見解を米司法省は完全に誤っている。しかし、ボクは持続可能なことから始まるエネルギー問題の一つ、洋上風力発電を頭から批判するつもりはない。

【貧困層から見るエネルギーの視点】
世界の人口が70億人を突破したことは記憶に新しい。世界人口の約37%はワラ、薪、糞、石炭などの固形燃料を使用している。その結果、WHO(世界保険機関)の調査によれば世界の160万もの人々が、屋内空気汚染のために早死にしている。内インドが50万人といわれている。
また、その影響は、北極や南極の雪と氷は、この黒色炭素の粒子によって地表の日射量が増え人為的影響より、この点で北極の気候変動に影響しているようだ。
ゆえに、環境問題の観点からすると、石炭火力が一番最悪であるということには疑う余地がないようだ。
まずは、「脱石炭」が全世界の課題である。

それでは膨大な調査をもとに、どのエネルギーを著者は現行推奨しているのか?
そう1832年、ニューヨークシティのパークストリートであのトーマス・エジソンが世界初はじめた事業、中央電力発電所。すなわち原子力である。著者の原則①~④はに当てはめれば実に優等生である。
ただし、我が国は地震大国。アメリカやフランスとは事情が違うのであることはいうまでもない。
もうひとつは「天然ガス」である。これをN2Nといい、天然ガスの使用量を増やしつつ、併せて今後20~40かけて原子力を実現していくこと。これが本書の趣旨である。
「枯渇する、枯渇する詐欺」では、ないがボクの小さなころからピークオイルについてはいわれてきた。
これも不透明である。天然ガスについては、新たな「シェールガス資源」が見つかり、一つのエネルギーとして200年以上も在るといわれている。これは、期待が持てそうかもしれない。

最後にエネルギー先進国の代表格、デンマークについて。政府が「グリーン・エネルギー」に補助金を投入し、
電気料金は、約2倍になりCO2排出量も増えている。風力や太陽光の穴埋めをしたのが、実は「石炭」だったのだ。エネルギー先進国でも手探り状態といってもいいだろう。

この書籍を読んでいる間に、BP社は40年以上続けてきた「太陽光」の事業を打ち切り、また日立とリトアニア政府は今月23日に原発建設に合意した。
世界各国どのエネルギーかの極論の決定打はなく、いかに一定規模の再生可能エネルギーの多様化が求め
られ、エネルギー安全保障に資すること第一優先とし、国民の英知と資本を結集し技術革新を促し、世界のトップランナーにならなければならない。それが日本であると思う。

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