ASAMANA manager's-blog

旬のフルーツリレー便

2011年04月

浅間サンライン直売店は、GWプチOPEN! 『山菜フェアー』

本日、「桜吹雪」が舞う予定の「小諸城址懐古園」。
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当園も本日より『山菜フェアー』を浅間サンライン直売店にてGW(大型連休限定)で行います。
今年の浅間高原は春の訪れが例年より遅く、雪解けの山里の恵を感じつつ、量はそれほど多くはないですが山菜の味覚を味わっていただきたいと思います。

P4270450①まずは、山菜の王者「タラの芽」・・なんといっても香りが高く、かすかな苦味と甘みを持つ味わいは、王様にふさわしい一品です。定番の天ぷらで是非!!!




P4270453②そして「コシ油」・・手軽さと独特のクセで人気急上昇!!!
通常山菜は湯がいて水にさらしアクをぬきますが、この山菜はその
必要がありません。
レシピそのⅠ 天ぷら レシピそのⅡ 炊き込みご飯
炊き込みご飯も是非試して見てください!

P4270458③写真の「山うど」は土寄せして栽培された軟化うどです。
残念ながら「春の使者」といわれる『天然うど』は、標高1700メートル
に近い場所で自生するためまだこれからです。

「野生のうど」より香り・苦味ともにまろやかでアクがすくなく歯ざわりが
やわらかなのが特徴です。


「君がため春の野にいでて若菜つむわが衣手に雪はふりつつ」。
これは、百人一首で春の喜びを表した光孝天皇の名歌です。
皆様も「春の皿には苦味を盛れ」。ではないですが、懐古園へのお花見帰りには是非芽吹いたばかりの山菜をご用意してありますのでお立ち寄り下さいませ。

スタッフ一同心よりお待ち申し上げております。

書評 小布施まちづくりの奇跡

■ 小布施まちづくりの奇跡


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小布施まちづくりの奇跡
著者 川向 正人
出版社 新潮新書
発行 2010 03/20



さあ、間もなくGW(大型連休)である。唐突ですが、信州人の方そして県外の方、信州と聞いて何処を
思い浮かべますでしょうか?当園の常連のお客様であれば当然軽井沢が一番手にくるかと思いますが、
上高地、戸隠、諏訪湖、木曽路etc。

今日ご紹介するのは、信州は『小布施』。ボクは中野市の某市場に果物の買い付けの際、高速で
小布施を通るたびに「葛飾北斎の街」という観光案内を目にする。我が街・小諸は、「島崎藤村」の街と
何処も一緒だなとこの書籍を読了するまでは思い込んでいた。

現在、小布施町の人口を街のHPで確認したところ、11,486(H20.01.01)の総人口だ。なんとこの町に、
年間の観光客120万人の方々が訪れるという。実に住民の100倍である。
しかも、特別観光誘致活動は、本書によればしていないそうだ。
経営学の泰斗、ピーター・F・ドラッカー(1909~2005)は、企業の目的は「顧客の創造」である。と名言を残した。
まちづくりから何か得るものがきっとあるということで、今日はこの書籍をセレクト。

この『小布施』のキーワードは、「修景」である。修景とは、景観に欠けたところがあればそれを補い、不要なものは取り除き、乱れたことろは、整えて一つのまとまりのある景観・世界をつくりあげていくことだそうだ。
皆様もよくご存知の「小布施栗」は不運からのスタートだった。実は小布施の気候条件が扇状地特有の酸性の土壌のため稲作は適さない。
それでは、何が「適地適作」か。小布施住民にとって稲作以外のこの扇状地に最適な作物を探すことが、いわば宿命だった。それが現在のブランド栗、『小布施栗』である。
実はこの栗、旬の時期に信州の市場でもなかなかお目にかかれない。ボクは3ヶ月に一度東京へ出張へ行くが、「新宿伊勢丹本店」の果物売り場で目にし、信州のフルーツのバイヤーとして嬉しさ半分。悔しさ半分の思いをした。

話を戻そう。街づくりといえばとかく行政が絡んでくるわけであるが、小布施町に至っては、全くと言っていいほど頼っていないのだ。その理由は?
①各自が自立する道を探して、行政の財政支援を受けないこと。
行政の助成金には、必ず限度があって恒久的に続くものではないので、事業の成果を子・孫の代まで残そうとすれば、経済的に自立するべきとの考え。
②行政はクレームに弱く安全策をとろうとして、結果住民も観光のお客様も苦労半分、喜びも半分の中途半端になってしまう。

そして、その結果、自信と誇りの「私の庭にようこそ」運動が始まるのである。
その代表例がオープンガーデン運動である。これは、「内」と「外」との境界線をいわば取っ払ってしまうという考えに基づいた考え方である。必要ならば低い生垣にしできるだけ塀も垣根も取りのぞく、そして時には縁側で観光客と家人が腰をかけ庭木や草花を観て話が弾む。

歴史を大切にし、だからといって今の生活を決して犠牲にしない街・小布施。
ボクも時間があれば、じっくり原風景の醍醐味を味わってみたいと思う。
最後にこの小布施の街づくりに欠かせなかった建築家をご紹介したい。宮本 忠長氏である。
「大切なのは、建築と建築の間。これを〈つなぎ〉と言っていますが、建築家の苦労するところはこの〈つなぎ〉の部分です。そういう意識を持って路地や建築物やらないといけないと」強調していたのがボクには印象に残った。
まさに日本の和のこころの『間』の大切さを改めて実感させてくれた書籍だった。

小林農園野菜出荷チーム始動&今年は貴重「下仁田」のネギ苗

昨日、小林農園野菜出荷チームは、「新白菜」の苗を一部植え付け終了致しました。
収穫時期は、6月中頃の予定です。そして、今日の軽井沢の最低気温は、-3℃。
よって、霜及び低温対策のために植えつけた「新白菜」の上にネットを被せてあります。
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2011シーズンの当園の苗販売センターも間もなく一週間です。
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今年は、貴重です!「下仁田ネギ」のネギ苗!!!」春先の旱魃の影響が一番の原因といわれております。
また、平年より寒いためネギ苗の成長がおもわしくありません。そして、やはり後継者不足も年々少しづつではありますが、影響しているといわれております。
「下仁田ネギ」のネギ苗をご希望の方は、お早めにご来店下さいませ。
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当園マネージャー手作り、おばんざい風「たけのこ」料理

桜前線と共に北上してくるのが、刻々を春を告げる「タケノコ」前線。春を代表する食材ですね。
今日使用の「タケノコ」は、三重県のJA桑名産を用いました。
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本来であれば、「京たけのこ」を用いたいのですが、入手困難です。

今回は、『たけのこと鶏の炊いたん』にチャレンジしました。
京都では、「煮たもの」のことを話し言葉で「炊いたん」というそうです。

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調味料の加え方
順番は、「さ・し・す・せ・そ」
(砂糖→塩→酢→しょうゆ→みその順)

タケノコは、採りたてが一番、また春にしか味わえない食材です。
是非、皆様も「タケノコ」を利用してのいろいろな料理にチャレンジしてみては、いかがでしょうか!

書評 ユニクロ帝国の光と影

■ ユニクロ帝国の光と影

 以前、ユニクロは「国民に制服」とよばれていた時期があった。ボクもチョット出かける際や、自宅ではユニクロを愛用している。著者は、元アマゾン・ドット・コムなどでアルバイトの経験し、今回ファーストリテイリング=柳井正を追跡した書籍である。実はボクは、「ユニクロ」に関する書籍は今回が初めてである。
「光と影」と柳井正社長は、カリスマなのか独裁者なのか?が好奇心となり今日はこの書籍をセレクト。

柳井社長の経営方針を端的に表すことばがある。「泳げないものは溺れればいい」。実はこの言葉あの「マイクロソフト社」のビル・ゲイツ氏の書籍に書かれていたらし。これを著者は、社長室で見たというわけである。
しかし本書を読みすすめていくと、上記の文言がまんざらでもないのだ。

完全実力主義・・・例えばユニクロの店舗の店長のケースをみてみよう。本書によれば、労働時間は月300時間を軽く超え、時給計算すると当然その店舗の業績にもよるが、時給850円くらいだそうでアルバイトより安くなるケースもあるという。極めつけは、タイムカードを押してから店舗に戻ってまた仕事。基本的に時間内に仕事を終わられることができない「自己責任」というのが柳井正社長のスタンスだ。そして、長時間働いたうえ休みは、月に4日あるかないかが現状で、ほとんどの人が5年以内に辞めていくそうだ。一昔前の証券会社をボクは思い浮かべたが、皆様はどうお感じになられたであろうか?

また、皆様もご存知のように一度、柳井氏は、会長職を経験している。その時の社長は玉塚氏だ。もとIBM出身でMBAを2つも所持しているエリート中のエリートである。その玉塚氏ですら、柳井氏を意見が合わず更迭し現在ローソンの副社長に就任している。中途採用の執行役員さえ、ユニクロの店長同様精神的にボロボロになり会社を去っていく。そのプレッシャーは相当らしい。

そして、女性の方であれば、よくご存知の「ブラトップ」を開発した執行役員の女性ですら、その年のウーマン・オブ・ザイヤーにも関わらず柳井氏と意見が合わず会社を去り今は、ウォルト・ディズニーに勤務しているとのこと。
上記からわかるように、完全に柳井流のトップダウン経営というのがみてとれる。この経営方針はある時は、功するけれど、ひとつ間違えば会社は混乱するだろう。本書のインタービューには、柳井氏本人もその点は把握しているみたいだが・・・
ボクは、必ず右腕となる人材を確保しておく必要があると思うのだが。現状のままだと柳井氏の裁量が強すぎる感がある。その点が、本書でボクが一番気がかりな点である。

著者は、またユニクロの中国の工場にも何箇所も足を運び、ユニクロとアディダスやNIKIとの違いを品質管理の徹底さを述べている。0.5ミリの糸くずがでもあれば、すべて返品代金は当然中国の工場がもつそうだ。
ただ、欧州企業と違う点は、100%買取という中国側にもリスクヘッジした取引となっている。

そして、ご存知のように中国の人件費が上がり、一時日本車のホンダなども問題となったが、賃金上乗せの問題などもありユニクロの工場は、より人件費が安い地を求めてバングラディシュでの生産強化を図っている。本書では、柳井社長が目標としている、スペイン「インデックス」社との比較や、父・小郡商事の経営の際の年少期の柳井氏の話、また奥様との運命的な出会いなど記されているので、ユニクロのご興味のある方は是非、ご一読を!

ファーストリテイリングと楽天は社内公用語を「英語」を正式に発表した会社だ。柳井氏のこれからの経営戦略にもボク自身非常に興味があるし、また日本経済の復興に向けこのような人材はカリスマ?独裁者?は必ずや必要とボクは思うのだが・・・
まぁ著マルクス・アウレーリウスの「自省録」ではないが、経営者とは、実に時に孤独な存在である。

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ユニクロ帝国の光と影
著者 増田 増生
出版社 文藝春秋発行 2011 03/25






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