知らなかった、農業に携わる者として、このBANKの存在を!!!
2010年、10月ボク達地球人にとって、また政治的にも重要な会議が名古屋で行われた。皆様もご存知の、COP10(生物多様性条約締約国会議)である。
今回は、それに合わせてこの書籍をセレクトした。
《緑に革命》、ノーベル平和賞受賞者「ノーマン・ボーローグ」を追いかけた、 植物学者「ベント・スコウマン」の科学ノンフィクションである。
主に小麦に関する内容なのだが、1998年、ウガンダで「黒サビ病」という小麦の伝染病が発見され、その病原菌が紅海を超え、イエメンへ。
さらには、インド。そして世界最大の小麦生産国、中国へ。
研究者たちは、この病原菌に対抗する遺伝子を持つ、小麦を見つけなければこの地球に住む全人類が、危ぶまれると設立した。それがSeed BANKである。
このBANKの名は「ノルドゲン」という。喫緊の課題である地球温暖化や、小惑星の衝突に備えての種子銀行だ。現実問題として、かなりの小惑星の破片が地球に飛んできている。
現在、その種子銀行は、ノルウェーの最北スヴァール諸島にある。岩盤と永久凍土の下、地下120㍍の場所に250万種類もの作物の種子が保存されている。
基本的に貯蔵庫内には、職員は常駐していないらしい。
これでボクは、あるフルーツを想像した。西洋梨「ル・レクチェ」である。
収穫した、果実を40日間かけて完全熟成させ、出荷するフルーツである。
この書籍を読んでこれもまた、初めて知ったのだが、「黒サビ病」克服のため、コーネル大学に資金提供したのが、あのビル&メリンダ・ゲイツ財団である。
流石、天才の中の天才、目の付け所が違う。
忘れてはならないのが、日本人も携わった人物がいたということである。
「農林10号」という種子は、稲塚権次郎氏、飢餓に苦しんでいた国でも栽培できる小麦の元を作った。
また、ベント・スコウマンが築いた研究機関を引き継いだのが、岩永勝氏だ。
一粒の種から、生命(野菜)を育てる仕事に従事している、ボクにとっては、今すぐにでも訪れたい場所である。
「地球最後の日のための種子」
著者 スーザン・ドウォーキン 訳=中里 京子
出版社 文藝春秋
発行 2010 8/30
2010年、10月ボク達地球人にとって、また政治的にも重要な会議が名古屋で行われた。皆様もご存知の、COP10(生物多様性条約締約国会議)である。
今回は、それに合わせてこの書籍をセレクトした。
《緑に革命》、ノーベル平和賞受賞者「ノーマン・ボーローグ」を追いかけた、 植物学者「ベント・スコウマン」の科学ノンフィクションである。
主に小麦に関する内容なのだが、1998年、ウガンダで「黒サビ病」という小麦の伝染病が発見され、その病原菌が紅海を超え、イエメンへ。
さらには、インド。そして世界最大の小麦生産国、中国へ。
研究者たちは、この病原菌に対抗する遺伝子を持つ、小麦を見つけなければこの地球に住む全人類が、危ぶまれると設立した。それがSeed BANKである。
このBANKの名は「ノルドゲン」という。喫緊の課題である地球温暖化や、小惑星の衝突に備えての種子銀行だ。現実問題として、かなりの小惑星の破片が地球に飛んできている。
現在、その種子銀行は、ノルウェーの最北スヴァール諸島にある。岩盤と永久凍土の下、地下120㍍の場所に250万種類もの作物の種子が保存されている。
基本的に貯蔵庫内には、職員は常駐していないらしい。
これでボクは、あるフルーツを想像した。西洋梨「ル・レクチェ」である。
収穫した、果実を40日間かけて完全熟成させ、出荷するフルーツである。
この書籍を読んでこれもまた、初めて知ったのだが、「黒サビ病」克服のため、コーネル大学に資金提供したのが、あのビル&メリンダ・ゲイツ財団である。
流石、天才の中の天才、目の付け所が違う。
忘れてはならないのが、日本人も携わった人物がいたということである。
「農林10号」という種子は、稲塚権次郎氏、飢餓に苦しんでいた国でも栽培できる小麦の元を作った。
また、ベント・スコウマンが築いた研究機関を引き継いだのが、岩永勝氏だ。
一粒の種から、生命(野菜)を育てる仕事に従事している、ボクにとっては、今すぐにでも訪れたい場所である。
「地球最後の日のための種子」
著者 スーザン・ドウォーキン 訳=中里 京子
出版社 文藝春秋
発行 2010 8/30