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書評

『ルポ筋肉と脂肪-アスリートに訊け』

▼ルポ筋肉と脂肪-アスリートに訊け

筋肉と脂肪ルポ筋肉と脂肪-アスリートに訊け

著者 平松 洋子
出版社 新潮社
発行 2023 01/30







《プロフェッショナルな流儀-筋肉版??》
本書は、著者よる約5年に及びアスリートやスポーツ栄養管理士などのインタビューを交えた、ルポタージュです。
本書を通して、スポーツのよさは、「自分でも想像できない自分に出会える」ことであり、スポーツは人間の強さや弱さ、迷いや決断、すべてを受け入れ、試しあらわにしあますことなく描き出すことでしょう!だからこそ、人間を惹きつけてやまないわけです。

少しピックアップしてみましょう、相撲部屋のちゃんこ鍋、プロレスの棚橋選手による2~3時間おきのプロテイン、ジョコビッチのピザ・パスタの食生活からの戒律、駒沢大学陸上競技部の寮母・大八木京子氏によるカロリー計算なしの寮飯し、さらにはオリンピックでメダルをもたらす公認スポーツ栄養士のプロフェッショナルの仕事術など、「心技体」ではなく「体技心」とは、元プロ野球選手の落合氏の名言もある。

筋トレとは一体なんなのか?例えば、セロトニンはセロトニン神経から分泌される脳内物質で、脳を活性化する働きを持ちます。多くの科学的な研究によって「筋トレはメンタルヘルスを向上させる働きがある」と実証されております。その背景には、筋トレによって分泌されるいくつかの脳内物質の存在があります。
テストステロン(骨や筋肉の強化、メタボリックシンドロームの予防とともに、積極性や闘争心を向上させる)
ドーパーミン・βエンドルフィン・ノルアドレナリン(多幸感、心地よさ、高揚感などをもたらす)
セロトニン(自律神経のバランスを整え、大脳皮質を変えて覚醒状態に導く)..etc

さらには、筋肉は、負荷をかけて刺激をあたえなければ、加齢とともに確実に衰えてゆくそうです。しかし、明確な意識をもって負荷をあたえ、同時に栄養や休息の条件を整えれば、高齢者でも筋肥大することが実証されているそうです。

以前、『寿命ハック』でも記述したように、日々の筋トレは、健康長寿・長生きにも積極的に取り入れたい行動です。ボクは、毎日1時間速歩を始め、鉄アレイで筋トレを開始しました。

ただ、本書の後半では、マラソンアスリートの「負の側面」も綴られております。「痩せろ、痩せろ」が命題、女性のホルモンバランスを崩されて一度引退したエピソードだ。過度なダイエットにも参考となるであろう。

なかでは、「食事が8割、トレーニングが2割」という方もいるくらい、日々の食事の大切さを鑑みることができます。

冬の巣籠りで腰回りが気になっている方や、最近ダイエットをはじめた方には、とりわけおススメの書籍です。気になった方は是非、チェックしてみて下さいませ。

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書評『体はゆく-できるを科学する〈テクノロジー×身体〉』

▼体はゆく-できるを科学する〈テクノロジー×身体〉

身体はゆく体はゆく-できるを科学する〈テクノロジー×身体〉

著者 伊藤亜紗
出版社 文藝春秋
発行 2022 11.30







人類の明るい未来や可能性を非常に感じさせる書籍でした。本書はAIやテクノロジーを利用し、例えば、脳卒中を経験した人なら、毎日のリハビリで体にどんな変化が起こるのか?楽器やスポーツに挑戦している人なら、練習のやり方を変えると音がどうかわり、ゴルフであればスイングがどうかわるのかなど、理学療法士さんに語りたくなるほどの変化向上が綴られております。

リハビリもピアノもゴルフのスイングも「できるようになる」過程は、人を小さな科学者にします。できるようになることとは、自分の輪郭を書き換えること。それは当事者にとって大きな冒険になるはずです。

意識が先か?身体が先か?を考えれば、身体が先ということになります。。すなわち、意識とではなく本書によればテクノロジーとともに未知の領域に足を踏みだすことになります。

もう少し、具体的にピックアップしてみましょう!!第三章の「リアルタイムコーチング」では、影がもつこの中間的な性質を生かして、初心者用のゴルフ練習システムを開発した様子が記述されております。この場合、事後的アドバイスのコーチングではなく、バーチャルシャドウが連動します。たとえば、松山英樹氏が、自分の動きにシンクロして動きます。
面白いのは、それが別人であるにもかかわらず、自分の動きに連動して動くことによって「自分の分身」であるように感じられることです。プレイしているのは、自分なのに、「松山英樹になりきって」プレイしていると感じになるということです。

情報技術は、身体と環境のあいだに、通常の物理空間にはないフィードバックを作りだし、そのことによって、「自分ではない自分」、「自分みたいな他者」が生み出されるです。

上述したように、脳卒中のリハビリなど、人材不足で悲鳴を上げている現場などでは、大いに期待される本書の内容でした。

AIやテクノロジーが対人間に対しての効力を感じたい方には、おススメの書籍でした。

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書評『食事と栄養の科学大図鑑』

▼食事と栄養の科学大図鑑

食事と栄養食事と栄養の科学大図鑑

著者 リアノン・ランバート
訳者 熊谷 玲美
出版社 河出書房新社
発行 2022 11/30





著者は、イギリスを代表する栄養士の一人だといいます。妊婦の方から人生100年時代に一家に一冊置いておきたい、非常によくまとまった書籍です。

例えば、2型糖尿病の方には、低炭水化物ダイエットが有効だとか、ヴィーガンの方は、脳疾患のリスクが高くなるので、それを補うサプリメントを補充する。(ヴィーガンの脳疾患リスクは、書籍『ヴィーガン探訪』でも指摘がなされております。

また、SNSでは、確固たる科学的エビデンスに欠ける情報が散乱しているので注意しよう!!ということを力説しております。

本書をはじからはじまで読んでも、決定的な「スーパーフード」は記述されておりません。敢えて取り上げれば、100兆個ともいわれる腸マイクロバイオームを多様化させること(腸内細菌は約1000種類ある)。それは、腸脳関係にも関わってくるという点もあります。たとえば、うち病の被験者では2種類の腸内細菌(コプロコッカス属とディアリスター属)が常に欠けていることが科学的根拠からわかったそうです。

上述のように、ここぞのポイントでその栄養も記述されているのも、本書のポイントです。

カフェインは?アルコールは?皆さんが気になるトピックスも盛りだくさんです。
一家一冊この書籍。丁寧な図も用いておられるのでおススメです。

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書評『人新世の人間の条件』

▼書評 人新世の人間の条件

人間の条件人新世の人間の条件

著者 ディペシュ・チェクラバルディ
訳者 早川 健治
出版社 晶文社
発行 2023 02/05





人新世(アントロポセン)に関する書籍が出始めたのは、この4~3年前くらいになるでしょうか?昨今では、もう当たり前のように使われておりますね。「人新世」とは、端的に言えばこの地球の運命を握っているのが人類ということでしょう!!

本書では、歴史学者の著者が「人文学」的に「人新世」を捉えていきます。非常に哲学的でもあり、ボクにとっては、難解が部分もありました。

つまるところ、本書ではこの「地球」を「地星」と訳されていて、人間中心の世界から生命中心の世界へと条件・生き方を変えていくべきであるとしています。

思えば、1968年のクリスマスイブに宇宙飛行士が「月」から見た「地球の出」。この光景を思い浮かべれば、―—―人間について地星全体を自分の居場所として認識できるようになり、他方「生命の輝きなくしては、この惑星も実に殺風景で陳腐で空虚なものになってしまいます。

惑星気候変動の科学では惑星上のすべての生命の条件が、そのまま「通常の人間の繁栄」の条件とも提示できます。

人間中心⇒から生命中心へ。

人間対人間以外という粗雑な区別や動物という安易な括りがもたらす視野狭窄を回避しつつ、
惑星的公共性を考える有効的なものの見方

を本書から醸成されるはずです。

今後も、人文学的ではなく、科学的知見から「人新世」に関する書籍が多数出版されることでしょう!先日ご紹介した『ヴィーガン探訪』の環境を考慮しての食材選びもささやかであるが、ボク達の行動の一つだと思います。『人新世』日々の行動を考えさせらる書籍でした。

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書評『ヴィーガン探訪-肉も魚もハチミツも食べない生き方』

▼ヴィーガン探訪-肉も魚もハチミツも食べない生き方

ヴィーガンヴィーガン探訪-肉も魚もハチミツも食べない生き方

著者 森 映子
出版社 KADOKAWA
発行 2023 01/10







《ヴィーガンとは思想、哲学、主義である》
本書によれば、我が国のヴィーガンは推定230万人だそうです。海外セレブでは、ナタリー・ポートマン、ビリー・アイリッシュなども公言しています。

著者の森氏は、時事通信の文化特信部に所属し、フットワーク軽く約2年に及ぶ徹底した取材は、ヴィーガンの方もヴィーガンでない方にもおススメの書籍です。

ヴィーガンになるきっかけは人、様々です。家畜のゲップによる環境問題、その動物らしい生活ができなない、豚舎、鶏舎の缶詰飼育からの動物愛護、とある病気からの健康問題、etc..

唐突ですが、皆さんはどんな食生活を送っておられますか?ボクは「プラネタリーヘルスダイエット」にほぼほぼ似たよな食事を摂取しております。「プラネタリ―ヘルスダイエットとは、ノルウェーの財団がランセットと組んだプルジェクト」

プラネタリーヘルスダイエットとは、
野菜、果物、ナッツ、豆類など植物性食品を倍以上に増やし、砂糖、赤肉などの消費量を50%以上減らす

というものです。
本書では、SDGsの流れからアメリカで上場した日本の代替肉のスタートアップ企業の代表から、逆に動物愛護法にもかかわる誰も知ってる日本の大手食品メーカーの豚舎での無残な実態も暴露されております。森氏は、その大手食品メーカーにその実態について問い合わせても回答が得られなかったそうです。

さらには、本書は忖度なしの徹底取材なので、ヴィーガンのリスクもしっかり綴られております。それは将来、脳疾患になりやすいというリスクと高齢(65歳以上)ともなってくると「骨折」のリスクが高まるそうです。逆に良い面は心疾患の罹患率が低下するとか、本書にと登場したアスリートは喘息が治ったなど、個人差はありますが、ヴィーガンの利点もあるわけです。

卵やお肉などは、野菜と同じように「生産者の顔が見える」食材が当たり前の時代が到来する予感すらあります。もはや、「卵」は、物価の優等生でなくてもよい のではないでしょうか??

人新世の時代の食生活に一石を投じた書籍でした。

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