2013.12.29 北佐久郡・御代田町より撮影『浅間山』                               

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本年は、昨年に続き「Return in the basis第二章」。そして、第二章の最終章の年でした。
            (原点回帰、初心忘れべからず)の気持ちで望んだ18年目の年。

今年の最も印象に残った点は、気象庁でも発表があったように「異常気象」です。「異常気象」は、ある意味当園にとって、又信州でとりわけフルーツに携わった方には、流行語大賞ではないでしょうか?
まずは、春先・4月末の凍そう害。これが2013シーズンに収穫された信州のフルーツにかなり影響を与えました。「あんず」は、ほぼ壊滅状態で平年比8割減。そして「川中島白桃」、「南水梨」、リンゴ「シナノゴールド」、「サン(無袋)ふじリンゴ」、さらには「市田柿」etc..先述したフルーツは、すべて平年比減、減、減でこのことは、生産者泣かせであり、市場関係者泣かせであり、そして、最終的には、お客様泣かせでもあったわけです。従って、当園のフルーツのバイヤーとして、お客様のご要望に添えなかった部分もあり、本BLOGにてお詫び申し上げます。

異常気象は、春先の凍そう害だけではありませんでした。今年上半期の「少雨」です。信州各地で平年比約60%減。よって、その影響で信州・小諸特産の「白土馬鈴薯」のLサイズは、結局入手できませんでした。この点に関しましては、ボクが当園に携わりはじめてのことです。そして、ASAMANA・代表兼ファウンダーも驚愕したことが..「野沢菜の原菜」です。漬物やさんの「野沢菜の原菜」は、主に四国で栽培されたものです。その四国は四万十で3日連続で40℃超えを観測するなどの酷暑。これが「風が吹けば桶屋が儲かる」ではありませんが、四国の原菜が高温障害のため壊滅状態になった結果、漬物やさんが信州の「野沢菜の原菜」の買い占めがはじまり、当園の野沢菜の原菜は、20日(12月4日に収穫終了)も早く取り終えてしまいました。千曲市や他県からわざわざ当園の原菜を買いにお越しいただいたお客様には、多大なご迷惑をおかけ致しました。ただ理由(わけ)は、上述した通りでございますので、何卒ご理解のほどよろしくお願い申しあげます。

さて、“原点回帰”で望んだ最終章の年、ASAMANA・当園にとって大変喜ばしい出来事がありました。
それは、新スタッフが3人も加わったことです。実は信州は全国一の農業立県です。2010年の統計によれば農家数は全国一を誇ります。その長野県、この30年で県内の農家数は約4割近く減少したそうです。(2013.12.05 日本経済新聞朝刊参照)他県は推して知るべしです。「食」は、人に良いと書きます。TPP=環太平洋経済連携協定のことを考えれば、他国に「食」を頼るのは、ボク個人として不安でなりません。決して安価な食材が輸入され価格競争に巻き込まれるという意味ではなく、「身土不二」の言葉通り他国でいくら良質に栽培されたものでも日本人のからだに合わないからです。まさに「直ちに影響はない」を危惧しています。

そして、当園の企画として昨年に引き続き好評だったのが、浅間サンライン直売店目の前の畑にある収穫体験。ズッキーニ、ミニとまと、軽井沢ナンバン、長ナス等お子様のみならず大人の方々にも大評判でした。来年は栽培面積を増やし、ご来店いただいたお客様には記憶に残る直売店を目指していきたいと思います。

冒頭に記述した「異常気象」、日本だけではありません。ボクは、70億人を超えた人類一人ひとりの行動にあるのではないかと思います。ボク自身日々の生活を見つめ直し行動していきたいと考えております。

2013年、ASAMANA・当園をご利用いただきました皆々様、誠にありがとうございました。
スタッフ一同、心より感謝申し上げます。どうぞ、良いお年をお迎え下さいませ。

2013年12月30日
ASAMANA マネージャー 小林

*なお、浅間サンライン直売店は本日AMまで営業を行っております。