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旬のフルーツリレー便

2019年01月

書評 『美しき免疫の力ー人体の動的ネットワークを解き明かす』

▼書評 『美しき免疫の力-人体の動的ネットワークを解き明かす』

免疫美しき免疫の力-人体の動的ネットワークを解き明かす

著者 ダニエル・M・デイヴィス
訳者 久保 尚子
出版社 NHK出版
発行 2018 10/25





《ひとつづつ、ひとつづつ ――― 書くことで人は癒される。科学にも通用する》
誰が言ったか忘れてしまったが、これからの科学の2大難問は「宇宙」そして「脳」だと。+「免疫」もボクは加えたいと思います。「免疫」誰しも聞いたことのあるこの用語。実は免疫システムは、腸内に生息する友好的な細菌には手を出さず、病気の原因となる危険な細菌にだけ反応する。人体の一部ではない「異物」だからといって、必ずしも免疫反応を引き起こすわけではない。この重大な事実はごく最近1989年に判明したといいます。長い免疫学の中で、1989年までに解明された免疫については、せいぜい5%ほどしか研究していたにすぎなったと著者は力説しています。

本書ではその大半を科学者たちの果敢な挑戦、さらには人体に対する科学的理解を丁寧に真摯に綴ってあります。ボクの最近のホットな読書カテゴリーは、「医学・心理学」ですが(とは言ってもすぐに忘れてしまいますが)本書は非常に免疫学に対しての意欲作です。よって科学的理解の様を迷路を行ったり来たり、3歩進んで2歩下がるという単純なものではなく、まさに免疫学の「発展」と「復古」を読了致しました。そして、本書の著者はマンチェスター大学免疫学教授で、超解像顕微鏡を用いて免疫細胞生物学の研究に努めているそうです。

では、なぜ行ったり来たりの迷路を進むようになるのか

ヒトゲノムを構成する2万3000個の遺伝子のうち、約1%の遺伝子は人それぞれ異なる。髪、肌、外見、だが最も多様性に富んでいるのが

外見に関わる遺伝子ではなく、免疫システムに関わる遺伝子

だと。さらには、免疫システムは自己と非自己を識別し、病原体を検出し、危険に応答する。そのすべて同時に、かつ乱雑に行っています。つまり、

免疫システムはいくつもの機構の寄せ集めであり、一つの原理で完全に要約できるものではない

「免疫」、「ウイルスと細菌」をシャットアウトでOK??そう単純な話ではありません。ウイルスに感染したヒト細胞から一個からは、新たに1000個、最初は3個だったとしても、数日後ウイルス粒子の数は3億ほどに増えるそうです。この特徴をいかして解明された薬が「ペニシリン」になります。
また、たとえば、インターフェロンのような可溶性タンパク質分子は100種類を超え、情報を伝達するために細胞から分泌され、別の細胞によってキャッチ。この「サイトカイン」の種類によっては、免疫システムの入れるものもあれば、、切るものも存在します。その結果インフルエンザウイルスを構成する10個の遺伝子のうち一個、つまり全遺伝子の10%がインターフェロン対策に特化していると判明しています。しかし、ガンはもともとボク達の体の一部だった細胞が踏み外したもので、体にとって全くの異物ではないため、インターフェロンでいくら免疫を強化しても、できることは限られる。。

とはいえ、インターフェロン以降に発見された、他のサイトカイン=「インターロイキン(IL)」は現在ILー37まで確認され、それぞれいくつもの特殊作用を持ちます。そして、これが「ガン」へのサイトカイン療法へと繋がっています。

では、「抗体」についてはどうか。平均的な人物の免疫システムには、約1000億個のB細胞が存在します。ボク達には各自約1000億通りの異なる形状をした抗体を産生する能力を備わっています。そうやって事実上すべての「体にとっての異質なもの」に対して抗体を産生している。免疫防御の根幹はこれまでに遭遇したことのない病原体を対処できるか、これまでには存在すらしていなかった病原体にさえ対処できるかどうか なのです。

上述のような、研究を次々が連なってきます。その背景には研究者の並々ならぬ努力、中には、ノーベル賞の受賞報告とタッチの差で亡くなったカナダの免疫学者ラルフ・スタインマン、そのスタインマンの研究室で実験を行っていたのが、稲葉カヨ(現・京都大学副学長)と最終章では本庶祐氏と日本人も多数免疫の分野でご活躍されたか窺い知れます。

また、著者は免疫(その他を含む)の研究に次のように述べています。

絶対的に信頼のおける決定的な研究など存在しないが、研究結果を信頼するには、その実験の特殊事情が、結果に影響した可能性を排除するために、他の科学者による再試験を繰り返し、結果を再現してみることが重要

だと。

免疫は、行き過ぎると「自己免疫疾患」も引き起こします。関節リウマチ、糖尿病、多発性硬化症など、50を超えるさまざまな種類が存在します。有病率5%そのうち3/2が女性だといいます。関節リウマチの医薬品などについては、本書でご確認下さいませ。

さて、本書から得られる ボクたちが〝今〝すぐにできる事はなんであろう??
それは、「腸内細菌叢(腸内フローラ)」を整えることであろう。なぜなら、腸内細菌が可溶性の食物繊維を分解したときに生成される分子の多くは、制御性T細胞の産生を促すからです。

他にも免疫細胞の老化と免疫システムの老化などは、非常に興味深い知見が記述されています。本書の最終章は、スステージⅣのメラノーマ(黒色種)の皮膚がんを患った22歳の女性が2年半でガン が発見されなくなったといいます。

現在、免疫学の現場では「プレシジョン(精確さ」が治療法で非常に有効であると見られます。つまり治療法を行う際にその治療法で効果の出やすい患者のみを精確に選択することと、そしてガンを標的にする免疫細胞セットのみを強化することに注力されています。

B細胞、T細胞、キラーT細胞、樹状細胞、好中球、NK細胞(ナチュラルキラー細胞)、制御性T細胞、来る日も来る日も絶え間なく活躍してくれています。そのためにも、せめて腸内環境だけでも整えておきたいものです。

おわりに・・著者の言葉が非常に印象的です。。

科学に求めてはならないものもある。人体に何かの完璧さを期待し、それを理想として追い求めるような姿勢は、科学のあり方としてふさわしくない

と。免疫学の最新知見の意欲作の本書。皆さんも是非手に取って下さいませ。

書評 『操られる民主主義ーデジタル・テクノロジーはいかにして社会を破壊するか』

▼書評 『操られる民主主義ーデジタル・テクノロジーはいかにして社会を破壊するか』

操られる操らる民主主義ーデジタル・テクノロジーはいかにして社会を破壊するか

著者 ジェイミー・バートレット
訳者 秋山 勝
出版社 草思社
発行 2018 09/25






本書は、ボクが普段何気なく感じていたことをまとめてくれた、核心を突く一冊です。テクノロジーと民主主義

いずれも壮大なシステムではあるが、根っこのレベルではやはり水と油の関係にある

両者はまったく異なる産物で、それぞれ独自のルールと原理に基づく。民主主義は国民国家や階級社会が整いつつ、社会への恭順が生まれ、経済が工業化された時代に制度化、対してテクノロジーは、分散的であり、ネットワークの影響下に置かれ、指数関数的な成長を遂げる っと著者。

そこで、本書では6つの主柱が掲げ、どのように脅かされているのか提示していきます。①:行動的な市民、②:文化の共有、③:自由選挙、④:利害関係者の平等性、⑤:競争経済と市民の自由、⑥:政府に対する信頼 です。著者は、イギリスのシンクタンク「デモス(Demos)」のソーシャルメディア分析センターのアナリストで、ジャーナリストでもあります。では、なぜ上記のような問題を提起したのか??それは、

民主主義に別格なモラル上の価値と目的があるボク達が考えるのは、人間の判断とモラル上の選択には、このうえない価値があるとみなしているから他なりません。

事実、イギリス選挙の際、著者が働くDemos では、候補者の決定を支援する便利なアプリを開発し、自分の意見と好みを入力すると、コンピュータがかわりの政党を選ぶ開発に、自ら判断能力を蝕むという犠牲を伴うと、こんなものは捨て去るべきと力説しているのです。

本書の第三章「ビックデータと大統領」の章では、2016年の米大統領選の選挙の際、トランプの投稿をした女性(トランプ本人ではなく女性だったとは)にインタビューを決行し、ケンブリッジ・アナリティカという一企業が、フェイスブックとグーグルのスタッフとで、席を並べて支払った大金に見合うことだけのものトランプに保証する仕事に従事していたことなど詳細が語られています。しかし、2018年3月そのケンブリッジ・アナリティカが所有するデータセットの大半は、同社が不適切な方法でアクセスしたフェイスブックから入手したとしてFB株は急落、訳者の秋山氏によれば、その後5月には破産申請したそうです。トランプ大統領当選の影で、こんな事があったという事実も記述されています。

本書の帯タイトルにもあるように、検索エンジンのグーグルやSNSにより『いつのまにか「私の考え」が誘導されていた』のは、すでに周知の事実です。米大統領選、イギリスのEU離脱に関する国民投票もフェイスブックの投稿が有権者を動かしているとしたら。。著者が非常に危惧するのが「モラル・シンギュラリティ(モラル的特異点)」です。コンピュータに頼る意思決定はある意味魅力、しかし、善意をめぐる判断能力は、良識と証拠、モラルを踏まえた検討を何度も繰り返すことでしか改善を図っていくことができないからです。

話は前後しますが、選挙の投票におけるこの事実は、本書第2章の「部族」化する世界にも通じ、ネット上のコミュケーションは、刹那的で一見するとルールや説明責任が存在せず、すべて代替現実のように思える世界で起きる。ゆえに、実生活では決してしないような行動に出てしまう。これをサイバー心理学の専門家は「有毒性脱抑制」というそうです。自己正当化が無限の増幅されていくさまが、わかります。

アルゴリズムが決定した責任は誰が??新聞は違います。発行した印刷物の内容に法的な責任を負い、しかしユーチューブがアルゴリズムだけで、15億のユーザーが見たがっているものを具現化し、その数は世界中の新聞の発行部数をはや超えています。

そして、自動走行するトラックのスタスキー・ロボティクス社を取材。そこで、テクノロジーにより「バーベル型経済」への移行を警告。すでに、AIにより職を失うなどの書籍は多数出版されておりますが、高賃金で働くか、それともこうした多忙で重要な者たちを相手に、最低限の賃金で食事を届ける仕事につけるチャンスをものにするか、いずれかだ。とその弊害として、犯罪発生率、鬱病や薬物依存の発症率、平均寿命は低迷し、健康状態は悪化すると確信をもって予測することができると。新しいテクノロジーが生み出した〝ギグエコノミー〝なることば、「ギグ」は「単発または短期の仕事」という意味です。テクノロジーの影響で、労働組合の結成はますます遠のき、経済は2つの分岐、世界で最も富裕な8名の男が、世界の最貧困層の半分以上の資産を所有している。その8名のうち4名はテクノロジー企業の創業者であります。

GAFAは、当然ながら研究開発も世界のTOP、敵対する企業が現れるやすぐに買収。GAFAが政治家との天下りならぬ回転ドアを利用し、政府と企業の間を何度も出入りする有能で熱心なロビイストも存在するそうです。かつては、軍需産業の代表「ロッキード・マーティン」でした。事実、最近では28名の人間が政府とグーグルのロビー活動に取り組んでいたといいます。

過去の独占企業といえば、石油会社にしろ、広告代理店にしろ、価格を高騰させることで、利益を積み増してきました.だからこそ独占禁止法が整備されてきたのです。しかし、今日のテクノロジー企業は従来の独占企業とは別の輩であり、価格の上昇だけではなく、むしろ価格を引き下げ、表向きは「無料」というところもある。

その代償が、権力とデータの集中、公的空間の支配、そして、この力を巧みに操って経済活動の思惑を押し広げていく能力etc..

さらには、本書の第6章では、監視や管理から解放されるビットコイン、誰にも記録を消せないブロックチェーンを紹介し、政府機関と民間のとの取引をめぐり、透明性を高める機会を生み出せうると期待し、この流れを全力で推し進めている国・エストニアを引合いに出します。市民の健康情報は、デジタルアイデンティティーを使ったブロックチェーンに格納されている。市民各自でログインし、医師の所見を確かめることができるし、またその理由について確認することもできるそうである。

本書エピローグでは、クリティカルシンキングなど20の提案が著者からなされております。ダニエル・カーネマンの言う、人の行動には「システム1」と「システム2」という2つの基本システムが存在し、1が爬虫類脳で、刹那的で本能的で、感情的でもあり、2は思考は遅く、検討と重ねて論理的でもあり、激情に駆られた際に、しかるべき抑制として機能すると。

本書はテクノロジーと政治に関して主眼をおいておりますが、そもそもボクたちは、モラルをめぐる重大な決定をなしうるほど、自分たちを信頼しているのかどうか、自分自身の存在についてもハッとさせられました。

コンパクトにまとまった良書です。皆さんも是非、手にとって下さいませ。

【関連書籍】
誰もが嘘誰もが嘘をついている-ビッグデータ分析が暴く人間のヤバい本性

著者 セス・スティーヴンズ=ダヴィドウィッツ
訳者 酒井 泰介
出版社 光文社
発行 2018 02/20


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書評 『悪魔と呼ばれたヴァイオリニスト パガニーニ伝』

▼書評 『悪魔と呼ばれたヴァイオリニスト パガニーニ伝』

パガニーニ悪魔と呼ばれたヴァイオリニスト パガニーニ伝

著者 浦久 俊彦
出版社 新潮社
発行 2018 07/20







《悪魔と言っても、3つの悪魔が存在する?? 天才ヴァイオリニスト パガニーニ伝》
税別760円が本書の価格だ。非常に面白く一日で読了しました。著者の作品には『フランツ・リストはなぜ女たちを失神させたのか』で出会ったのだが、それを凌ぐ出来栄えです。もし、通勤電車で読んでいたら降車駅を過ぎてしまうかも です。前置きしておきますが、ボクは大の楽器音痴です。ヴァイオリン??パガニーニ??でも、本書が面白ければそれで良し!!実は本書の口絵(P14)にドラクロワ作のパガニーニの肖像が掲載されているが、ボクはこのイメージを引き摺って読み進めることになる。これが後々。。本書執筆までに4年の歳月というから本書のパフォーマンスにも納得させられました。

著者によれば、パガニーニは7歳でヴァイオリンを手にし、9歳で公開演奏を行ったのであろういう。たった2年間でひととおりの奏法をマスターしたというから、まさに正真正銘の天才ニコロ・パガニーニ。ヴァイオリンは、正確無比な音階を引くだけでも人々を感動させられる楽器、裏を返せば音を「つくり」、正確な音程を聞きわけることができる「耳」は備わっていなければっと著者。

1782-1840の時代を生きたパガニーニ。14歳になったばかりのパガニーニをロドルフ・クロイツェルが「悪魔」と呼んだそうだ。そればかりではありません。ロッシーニも生涯3回しか泣かなかったそうだが、パガニーニの演奏で号泣し、歌曲王・シューベルトも「パガニーニの歌に天使の声を聴いた」というから、やはり天才であったのは間違いない。天才確認は、本書でじっくりとご確認下さい。

本書を面白くしているのが、パガニーニ生きた時代背景であろう。ナポレオンの兄弟姉妹との関係、そして、ジェノバ生まれのパガニーニのイタリアは当時はまだ多彩な文化都市「チッタ」と呼ばれる都市が独自の文化を形成していた点、さらにはイタリア半島からヨーロッパ全土に広がったルネサンス運動は「神の視点」から「人間の視点」の転換であり、その再生の「楽器」が「ヴァイオリン」であり、

ヴァイオリンは、はじめから人の声を模倣し、人間の感情を表現できる楽器として運命づけられいた

点が、まさに時代=ルネサンスに天才がマッチしていたのです。卓越した高度な運動性と表現力はというポテンシャルを与えられた楽器=ヴァイオリンは、感情の再生と理性の再生に見事に合致していたのですね。

幼少期から過敏症に悩まされ、咽頭、気管支、などの粘膜炎。溺愛した息子アキーレを42歳にして授かり断行したコンサート・ツアー。かのモーツァルトでさえ、予約客を募った演奏会を何度も催したが、貴族や音楽愛好家などこぞって集まったが、そのうち飽きられて予約客がたった一人であったといいます。そう、パガニーニ伝のポイントの一つが、音楽家が稼げる俎上を確立したことにあるといいます。あるウィーンでの一コマ。パガニーニ公演の最も安いチケット料金は5グルデン。その当時の5グルデン紙幣が「パガニーナー」と呼ばれていたから、もはや社会現象だったことの証左であろう。

その技巧だけではなく、パガニーニを天才と言わしめたのが、そのマーケティングセンスです。生涯に10曲以上のヴァイオリン協奏協曲を書いたとされるパガニーニだが、現在知られている6曲も含めて、彼が生前に出版されたものは一曲もなく、

現在の演奏家に通じるパフォーマンス・アーティストへの道を切り開いた「租」となる人物こそ、

パガニーニだったのです。新時代のエンターテイナーだったパガニーニ。では、上述した3つの「悪魔」とは、①はご察しの通り、「病」です。②パガニーニの死後の棺の埋葬騒動です。パガニーニの棺はパルマの墓地に1876年埋葬されるが、じつに幾度となく掘り起こされては埋葬されるという作業が繰り返され、彼の死後35年も経過していたこと。しかも、息子アキーレが亡き父の安息地を探していたところ、その救いの手を差し伸べたのがナポレオン・ボナパルトの未亡人マリー=ルイーズであったことも、パガニーニとナポレオン一族との不思議な縁を感じるのです。そして最後の③バガニーニの愛器=「カノーネ(カノン砲」です。

最終章は、文化芸術プロデューサーらしい「カノーネ訪問記」が記載されております。カノン砲が放つ最終章も本書の読みどころの箇所があることは、言うまでもありません。

最後に・・ヨーロッパ中を旅して6年。さまざまなオーケストラとの経験を積んだパガニーニ。彼は理想のオーケストラをイタリアで結成しようと試みます。しかし、現代的な意味において「指揮者」が当時のイタリアには誰もいませんでした。その理由(わけ)は、オペラの伝統が根強いイタリアでは、指揮者とは、主に鍵盤楽器を担当する「マエストロ・ディ・カペラ」など奏者と考えられていたからです。

音楽からではなく、書籍から出会うことになったパガニーニとボク。機会があれば是非、その演奏を聴いてみたいものです。

音楽ファンは勿論、そうでない方にもカバンに一冊この書籍「パガニーニ伝」おススメです。

【関連書籍】
リストフランツ・リストはなぜ女たちを失神させたのか

著者 浦久 俊彦
出版社 新潮社
発行 2013 12/20




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人日の節句の七草粥 2019


2019年も明日ではや、七日ですね。
 新しい年の神様の「歳神様」を迎え、一年の無事と五穀豊穣を祈願する儀式が『人日』です。
歳神様の依代(降り立つ場所)として松を飾り、三種の神器のひとつ、
「八咫の鏡(やたのかがみ)」を模した鏡餅をお供えします。
古来、1月1日~6日は、家畜などの祝日で、人の祝日は7日としていたそうです。

【春の七草】
P1015248







①芹(せり)・・水辺の山菜で香りがよく、食欲が増進します。

②薺(なずな)・・別名:ペンペン草です。江戸時代はポピュラーな食材でした。

③御形(ごぎょう)・・別名:「母子草」。草餅の元祖です。風邪の予防や解熱の効果があります。

④はこべら・・目によいビタミンAが豊富で、腰痛の薬です。

⑤仏の座(ほとけのざ)・・タビラコ。タンポポに似ていて食物繊維が豊富です。

⑥菘(すずな)・・蕪のことです。ビタミンが豊富です。

⑦蘿蔔(すずしろ)・・大根のことです。消化を助け、風邪の予防になります。

【七草粥】
P1015255







◆七日といえば、松の内の最後の日になります。昨年末から忘年会や新年会やお正月の
ご馳走に疲れた胃腸をいたわり、青菜の不足がちな冬場の栄養補給に効用があり、
この日に「七草粥」を食べることで、2019年の無病息災を願うようになりました。

今日は、二十四節気の「小寒」。寒の入りですね。ほっあたたまる「七草粥」。
是非皆さまも胃腸をいたわって下さいませ。

なお、ASAMANA・小林農園浅間サンライン直売店 の今シーズンの本開店は 6月17日
ASAMANA・小林農園野菜苗販売センターは、4月末 を予定しております。

信州サンふじりんご」や「アルプス長芋」の全国発送の対応は承っております。
送料は別途必要になります。

お問い合わせ先 ASAMANA・小林農園浅間サンライン直売店
TEL  0267-24-1483

*なお、冬季中は外出してケースがございます。当園ホームページのお問い合わせフォームよりご連絡下さいませ。お手数ですが宜しくお願い申し上げます
WWW: http://asamana-farm.com/

年始のご挨拶、破壊と創造の2019年


明けましておめでとうございます。
本年も宜しくお願い致します。

ASAMANA・小林農園浅間サンライン直売店の2019シーズンの本開店は6月17日(予定)
ASAMANA・野菜苗販売センターは、2018シーズン4月末に本開店を行いますので宜しくお願い致します。

P1015236⇐浅間山
標高2568メートル
2019 01/05 撮影



とにかく、「柑橘」類が大好きのASAMANA・マネジャーです。

本日より、2019シーズンの初市です。東京の中央卸売市場並びに、地元・佐久卸売市場の開始となります。 

さて、ASAMANA・小林農園浅間サンライン直売店は、今年7月におかげ様で24周年目に突入いたします。当園マネジャーの今シーズンの抱負は「破壊と創造」です。

破壊し、破壊し、artで創造する。ご来店されたお客様が心から喜んでいただける店舗づくりをしたいと考えておりますので、宜しくお願いいたします。

また、引き続き信州〈特選〉サンふじリンゴと信州最高峰の長芋「アルプスながいも」は全国発送を承っております。(送料は別途必要になります)

【サンふじりんご】 信州、いいづな産、高山共撰所、立科・共撰、安曇野産となります。
P1015005





2018シーズン第一弾、信州一のアップル村のいいづな産サンふじりんご、信州東の横綱ブランドJAあづみサンふじ、第三弾!!小布施の奧の山の手で育った、信州・高山さわやかサンふじ、第4弾は信州・東信地区を代表する立科・サンふじ、第5弾!!JA志賀高原サンふじ となっております。

【ながいも】産地:JA松本ハイランド(山形村産)
甘さと粘りが自慢の信州・最高峰の産地の「アルプスながいも」です。
二十四節気の「大寒」が、1月20日。文字通り一年で一番寒い時期となります。インフルエンザウイルス対策にもなる「ながいも」を是非、ご賞味下さいませ。

「サンふじりんご」及び「長芋」は、全国発送も承っております。(送料は別途必要になります)

お問い合わせ先 ASAMANA・小林農園浅間サンライン直売店

なお、冬季は店舗を留守にするケースがございます。お手数ですが、当園ホームページのお問い合わせフォームよりご連絡願います。
WWW: http://asamana-farm.com/
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