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旬のフルーツリレー便

2012年07月

書評 ナチスのキッチン -「食べること」の環境史

■書評 ナチスのキッチン -「食べること」の環境史

03525138_1ナチスのキッチン

著者 藤原辰史
出版社 水声社
発行 2012 05/30


昨年から「おばんざい料理」にチャレンジしキッチンに立つ機会が多くなった。誰が言い始めたか知らないが、「姑と嫁は一緒に台所に立つな」と聞いたことがある。やはり台所は独特の空間なのであろう。

本書は、ナチス時代の台所を通じて、20世紀の社会構造を分析した400ページを超える大著である。膨大な調査に基づき、家庭の女性向け指南書、インスタント式簡易食材、合理的に工夫された流し台「フランクフルト・キッチン」、レシピ集など事例が多数用いられている。
そして、ナチスが求めたのは台所の「公共化」。この管理法は、あのフレディリック・W・テイラーの「科学的管理手法」を導入し都市と農村の地域差、個人的嗜好を徹底的に排除し、また栄養学では、「要素還元的」ものに限定し、更には五臓六腑を刺激するはずの食を、大義名分で「健康至上主義」に奴属させた。
その一例が、台所の何処を歩けば最短距離で経済的なのかまで、もうこの時代に綿密に計算されている。

この「健康至上主義」の目的は、戦場で戦うための兵士の強靱な身体と精神を持ち合わせたドイツ兵、健康な子どもをつくることにあったのだ。その際、ポーランド人を拉致、監禁し家政婦的なことまでやらせている。これは最終的には戦争という目的の国家主義に収斂される。
歴史のいたずらか?この戦時下は、ドイツは食糧難に襲われていて、主な代表的な料理は「アイントプフ」であった。それを国民に浸透されるべく「収穫感謝の日」と題し「アイントプフの日曜日」という国民の祝日まで設けたくらいだ。それにプラス「無駄なくせ運動」も行われた。今でいう、「地産地消」は当たり前、これでもかというくらいの無駄の排除だった。

結果、私だけの城、機能的で衛生的な夢の作業場は、その当時はまさに幻想だったのである。これを現代の台所に当てはめると、どうなのであろうか?一番はトイレが男女問わず、いわば家の個室空間である。そして奥様方にとっては、台所こそが基本的には、自分の個室でありデザインも優先されている場ではないだろうか?

ヒトラーが菜食主義者だったことを含め、本書はナチス政権下の日々の食が、どのような社会的背景で思想的背景であったか、ついつい引き込まれ飽きることなく読了した。
そこで思い出した書籍が、著岩村暢子氏の「家族の勝ってでしょ」である。そこに映し出された約270枚の写真は夕食は同時刻に伴にするが、料理が別べつ、一番の成長期の子どもの朝食が「お菓子」など驚愕である。

ヒトラーの戦時下の均質化した台所と今日のボク達の「食」を比較してみても深く考えさせられる書籍でした。

おばんざい料理「ゴーヤーと鰻のチャンプルー」

今週の金曜日は、「土用の丑の日」ですね。
夏のスタミナの源に、ウナギを用いたおばんざい料理に昨日はチャレンジしました。

『おばんざい料理『ゴーヤーと鰻のチャンプルー』
P1010293






【主な材料】ゴーヤー、うなぎの蒲焼き(愛知・三河産)、木綿豆腐、卵、玉ねぎ、調味料です。
P1010287






この料理のポイントは、うなぎの蒲焼きをくずれないように料理の最後に加えることです。
P1010296






チャンプルーは、沖縄の言葉で「混ぜ合わせ」という意味ですね。
うなぎを使った贅沢なスタミナ料理で、今日からバリバリ仕事をしたいと思います。

ところで夏の土用になると、「土用の丑の日」以外に丑湯といって薬湯につかったり、丑浜といって丑の日に海に入ると健康になるとも言われております。

「暑気払い」に皆さんもいいかがでしょうか!

地物トウモロコシ「ピーターコーン」&「坂出金時いも」好評販売中!

Sweet corn
【ピーターコーン】トウモロコシ 第2弾!
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産地:JA佐久浅間 小諸市






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Q:この品種は、写真のように黄色と白の粒が混ざり合ったトウモロコシです。
さて、その割合は?
A:黄色が3、白が1の割合です。
 

今では、イエロー系の新顔が続々改良されておりますので、逆にめずらしい品種になったかも知れませんね。
価格 極太 3Lサイズ 1本 ¥100- です。
 
 
【新物・坂出金時いも】 産地:香川県 坂出市
P1010299





 
かつては塩の町と知られていた香川県坂出市。何を植えても枯れてしまう塩田跡地にさつまいもを植えてみたところ、意外なことに甘~いさつまいもが出来上がった。
これは、砂地に含まれる豊富なミネラルと、瀬戸内海特有の降水量が少ない気候によるものです。
 
蒸かしたては、鮮やかな黄色と力強い甘み、ホクホク感がたまりません。
小さな体につまった濃厚な逸品です。
P1010304
価格  100gあたり ¥39-
 です。

信州産「ネクタリン」&プラム「サマーエンジェル」入荷致しました

【ネクタリン・メイクランド】 産地:信州 JA須高
P1010273




 
ネクタリンの主産地は、長野県です。まずは「メイクランド」。
桃の変種で、表面にうぶ毛がなくツルツルしているのが特徴です。
果皮は真っ赤で果肉は黄色く、しっかりとした食感で独特の甘酸っぱい酸味が特徴です。
 P1010275価格 Lサイズ 1パック  ¥380- です。
 




 
【サマーエンジェル】 プラム第6弾!!
P1010278





 
「ソルダム」×「ケルシー」で2005年に品種登録されました。果皮は紅色で果肉は黄色です。
果汁が豊富で甘みが強く適度な酸味があります。
産地:山梨県 JAこま野 南アルプス市
P1010280 
価格 Lサイズ 1パック ¥340- です。




 
今が‘旬’のプラム、品種が豊富です。是非、当園にお立ち寄り下さいませ。

書評 バンドラの種 -農耕文明が開け放った災いの箱

■バンドラの種 -農耕文明が開け放った災いの箱

03501539_1バンドラの箱

著者 スペンサー・ウェルズ
訳者 斉藤隆央
出版社 化学同人
発行 2012 01/31

《人類の転換期は、一万年前に播かれていたのか?》
本書の帯タイトルが実に象徴的だ。「一万年前に苦悩の種は播かれていた・・」人類は、約一万年前に農耕文明を発明した。それは一般論だが、人々に安定的な食料を供給し多彩な活動をする余裕を与えて文明を発展させる契機となったといわれている。ところが・・実際はネガティブな影響が、我等人類や地球環境に弊害をもたらしていると本書で説かれている。それが、本書のタイトル「バンドラ」の箱へ繋がってくる。

人類の災厄をもたらしたといわれる「バンドラの箱」はすでに開き、もはや戻しようのがない。それを著者は考古学と遺伝学を用い災厄をあぶりだしたのだ。

その接目、およそ12万年前には、ヒトが中東とアフリカ南部に登場した。ところが8~5万年前、この期間に化石などの記憶が極端に枯渇している。ゆえに、人類の曲線は絶滅の危機に瀕していた。やがて4万5千年以内に人口が急速に伸び始め、ヒトは全世界へと渡った。この事実は驚きだ。そのキーワードとは「脳」の発達だった。

本書でボクが一番関心させられたのは、あのトマス・ホッブスが、「リヴァイアサン」と呼んだ文明社会において「動物的行動」を抑える威圧的な国家である。150人の集団での暮らしサイズを超えると心理的な負担をかける。これは、現代において何を意味するのか?厚生労働省が4大疫病に新たに加えた「精神疫病」である。
本書によれば、世界保健機関は、2020年までに全世界での精神疫病が障害や死亡原因のなんと2位になると予測している。危機はもう目の前である。

結論から言えば、ヒトが動植物に手を加え農耕社会を発展させたが、遺伝情報から判断するに、災いに農耕社会が手を加えた可能性がかなり高いということだ。上述した心の病の他には、人口の爆発的増加、伝染病の蔓延、体の病(糖尿病、高血圧)、人口密度の増加に伴った鳥獣の接触機会による新型ウイルスへの感染、そして、地球環境問題とエネルギー問題へ拡大していく。
人類は自覚しているのか無自覚だったのか?「世代を超える影響力」を持ち自然界に強い影響力を与えてきたのは紛れもない事実のようだ。それが、日本を含め世界各地の自然災害がそのひとつかもしれない。

最終章には、とりわけ深く考えさせられるヒュームの言葉が引用されている。「できる」からといって「すべき」なわけではないのだから、「である」は「するのが当然ではない」。そう「できるけれどやらない選択肢」もあるということだ。これは、何を意味しているのか?物質文明を追いかけてきた文明から哲学的思考が今、求められている。この事を、遺伝学の著者が本書を通して伝えたかったのではないか?

本書の非常に残念なところは、「農耕文明」への本質・核心部分に触れているのが少なかった。
農業に携わっているボクはそう感じた。
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