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旬のフルーツリレー便

2011年06月

書評 諜報の天才 杉原 千畝

■書評 諜報の天才 杉原 千畝

諜報の天才 杉原 千畝

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著者 白石 仁章
出版社 新潮選書
発行 2011 02/25





今月の21日に日米安全保障協議委員会、通称:2プラス2が行われ、南シナ海の領有権争いをめぐりベトナムなどと衝突している中国について、クリントン米国務省は中国を名指しで批判した。
2というのは、日本では外務省と防衛省である事は皆さまもご存知のことと思う。
また現在、情報戦はネットを駆使した時代で、「ソニー」が謎のハッカー集団「アノニマス」に攻撃されたのがその象徴ではないだろうか。そこで、今日はこの書籍をセレクト。

「日本のシンドラー」と称され、リトアニア駐在外交官として「六千人の命のヴィザ」を発給したとされる「杉原千畝」の評伝である。改めて本書を読了しボクは見聞が狭いなと実感させられた。
このインテリジェンス・オフィサーを恥ずかしいことに知らなかったのだ。

著者は、学生時代から杉原千畝について20年以上研究し、杉原の幸子夫人の証言さえも本音かどうかその時代背景を考慮、また推測し、外交資料館に勤務する著者ならではの研究成果の集大成とも言える仕上がりではないだろうか。

ところで「インテリジェンス」とういう言葉を念のため広辞苑を利用し調べてみた。
①知能・知性・理知 ②情報 である。
杉原は、①+②を兼ね備えた人物といっても過言ではなくそこにヒューマニズムもプラスされる。

まずはハルビンの総領事館時代から本書は杉原の軌跡を追い、その杉原の語学力と情報収集能力に注目する。その杉原だが、ハルビンからバルト海の湖畔「カウナス」に向かう。この「カウナス」という地が著者によれば、世界的な諜報戦の主要舞台になったという。ボクも本書を読み進めた限りその点は、は間違いないかと思う。
それは、ドイツとソ連をの両国を見る絶好の場所だったのだ。1939年8月突如世界が驚愕する出来事が起こる。ドイツとソ連の不可侵条約締結である。
そこで窮地にたたされた国がある。ポーランドである。

カウナスという地で「領事代理」を務めた杉原は、ユダヤ人を含めポーランドから亡命した多くの人々と交流し、ポーランド系ユダヤ人との交流も「命のヴィザ」の発給もともに情報収集活動の帰結だった。
そこまでは、インテリジェンス・オフィサーとしては、日本人とて群を抜いていた。

しかし、カウナスの地で部下に次のことを漏らしたそうだ。「だれもしなかったことをしたのに・・・こんなに働いているのに・・・」(本書P202抜粋)
この言葉は何を物語ったのか?その後、ドイツ領のケーニヒベルク領事館に移り独ソ開戦を本国(日本)に重要な情報を入手し発信したが、本国では無念にも活かされなった。
その後日本は、ナチ・ドイツの依存を深めわが国において最悪のシナリオに・・・
歴史にifは・・・というが、もし杉原の情報がしっかり本国にて聞き入れられていれば。
情報は、その新鮮さ、正確さ、そしていかに活用されて効力を発揮するのかを、歴史と杉原千畝から学ばせてもらった。

「初物・よこすか葉山のこだわりカボチャ」&「淡竹(竹の子)」入荷致しました

まず、今日のお花は「サフィニア」です。
P6210100サントリーと京成バラ園芸が共同で1989年共同開発した花です。
お花好きの方であればピンとくると思います。ナス科のペチュニア属で、
ペチュニアの栄養養殖系です。
花言葉は「心がなごむ」「心のやすらぎ」です。
あふれるように咲きこぼれ、波のように広がるエレガントな美しさですよね。

まずは、新物「JAよこすか葉山産のかぼちゃ」です。
この産地のカボチャは、「こだわりかぼちゃ」として三浦半島の特産品となっております。
P6220116P6220114





①肥料へのこだわり・・特別にブランドした有機質肥料(ぼかし液肥)を使用して栽培しています。

②完熟具合にの確認・・収穫したばかりのカボチャほど不味いものはありません。
その食材の性質、でんぶんから糖質へ約30日間でマックスです。それから水分と変わります。
ホクホク感をタップリ味わうには、収穫後30日目が美味しいです。

③種蒔きから収穫までの生産履歴(トレーサビリティー)をしっかり管理し消費者の方々へ安全で
安心なカボチャです。

Pumpkinはカロテンを多量に含む健康野菜です。
【食べ方のポイント】
① βーカロテンは、油を利用したほうが、吸収力を高めます。
② 皮やその周縁部が栄養価が高いので、皮つきのまま料理するのが得策です。

そして『淡竹(はちく)竹の子』です。
P6210107主に北海道南部にて栽培されている、淡竹。
特徴は、細長くて皮が薄く、赤紫がかかって
肉が薄くあくが少ない竹の子です。
今年の春、「筍」をそう言えば、あまり食べなったなぁという方、
本年ラストチャンスですよ。

書評 ダンゴムシに心はあるのか

■ 書評 ダンゴムシに心はあるのか 新しい心の科学

03383300ダンゴムシに心はあるのか

著者 森山 徹
出版社 PHPサイエンス・ワールド新書
発行 2011 04/01



月に一冊動植物本というわけで、今回は「ダンゴムシ」をセレクト。
正確には、節足動物に属するオカダンゴムシ科の甲殻類です。ボクも最近、直売店で草取りを行ったが、
最近目にしていないなぁと思い手にした書籍です。

以前、ダーウィン晩年の研究対象だった「ミミズ」や「モグラ」などの書籍を読了したが、改めて「土」の中や、
ボク達のすぐ足元に生きている動物本は面白いと実感しました。

さて、まず、著者のいう「心」の概念は①「内なる私たち」②「日常的な概念」③「隠れた活動部位」
④「活動はしているものの、伴われる(意識的、および無意識的)行動の発想を抑制する部位」と表現しています。
当園も育苗センターにおいて、野菜苗を販売している際に「植物に語りかけて育ててください」なんてご提案させていただきました。

何か共通項があるかと思い、それが好奇心となり読み進めるとなんと「石」にも「心」があるという章にぶつかり、この章には理解が難しかったです。此処は流石に本書から少し「心」の定義がそれている気がしました。

そこで、著者が行ったのが、「ダンゴムシ」の研究です。
それは、「観察対象を未知の世界に置くこと」。これがこの研究のキーワードです。
さあ、それでは、少しだけ未知の世界を案内しましょう!

例えば、目が見えないダンゴムシは触覚を利用し行動します。自然界において、偶然大きな石に遭遇すると、「特定状況」といい「転向を生じさせます」。この石を著者は実験に壁を用いて行いますが、壁にぶるかると右また右へと行動します。(イラストがあるとわかりやすいのですが・・)
それが突然その壁の上をよじ登ります。これがまさに適応に基づいた、世代をまたぐ「自然選択」です。

また「ダンゴムシ」は、湿気を嫌う動物ですが、水路で囲む実験では水がきらいなのに、ダイビングして向こうの岸までたどりつくものまで現れます。これらの研究で愛くるしいと思い、「ダンゴムシ」の虜になりました。

上記のような突飛な行動こそが「心」の存在と著者はいいます。「心」とは、行為を引き起こす仕組みではなく、むしろ不必要な行為を抑制するとくに③「隠れた特定部位」だと著者は強調しています。
とにもかくにも、知能の存在を裏づける問題解決という現象は、人間やチンパンジーなど大脳を持った動物にしかみられるとは、もはや言えないかもしれませんね。

「顔で笑って心で泣く」を「ダンゴムシ」から学習させてもらいました。
きっとうっとうしい梅雨を爽快にしてくれる書籍だとボクは思います。

「大石早生すもも」&「グーズベリー」入荷致しました

まずは、今日のお花は、先週まで、信州・中野市の行われていた2011 なかの「バラまつり」の写真です。
21当園のスタッフNが休暇を利用し行ってきました。
とにかく、その美しさにうっとりしたそうです。
残念ながら6月19日(日)でこのバラまつりは終了しております。

さて、今日のフルーツ2種は「す」がキーワードです。
まずは、「すもも」が初入荷致しました。
P6200094バラ科のサクラ属です。古事記や日本書記、和歌にも登場しており日本人にもなじみ深いフルーツといえると思います。

すももが日本で本格的に栽培されるたのは、明治時代になってからの事。
「酸っぱい桃=酸桃」それから改良が始まりました。


P6200096「大石早生すもも」・・日本で最も多く栽培されている品種です。
主産地は、山梨県・信州・和歌山県です。
果肉は淡い黄色で、黄緑色の果皮は成熟すると赤く染まり、完熟すると果皮全体が鮮紅色に染まります。
【栄養効果】葉酸が比較的多いといわれておりますので、貧血に悩む人や妊娠した女性にオススメです。

そして「グーズベリー」:通称『西洋すぐり』です。
P6200083主産地は、冷涼な気候を好むので、北海道・岩手県・信州です。
写真の透明感のある緑をしており熟すと赤紫色になります。
大きさは1㎝前後で写真のように「信州産・佐藤錦」と比べてみました。
甘酸っぱくてそのまま生でも食べられますが、「ジャム」や「ジュース」に最適です。


今日のキーワードは「す」。そうです、梅雨の時期、梅、すもも、グーズベリー 。
P6200092
そしてこれから、収穫が始まる「あんず」も共通項は「酸」があることです。
この時期はとりわけ食中毒の予防などの意味も含まれております。
やっぱり「旬」を大事にしたいですよね!!

当園マネジャー in MORI ART MUSEUM

GWの振り替え休日を利用しての東京観光2日目、朝起床したら残念ながら、曇り空。
まずは、1951年、徳川家康が江戸に入った翌年から歴史がはじまった『新宿御苑」を都内の某ホテルより撮影。
P6190067
晴れていれば、「東京スカイツリー」も観れたのに・・・




まず、向かった先は、某大手百貨店の生鮮食品売り場。
先日「父の日」にボクがご紹介した、宮崎の『太陽のタマゴ」マンゴーの価格を見て甥っ子はビックリ。
1玉(4L)ナント\15,750-でした。
そして、写真撮影禁止で残念ですが、ひょうたん型・三角型の「スイカ」もあり、ボクも愉しめました。
玉レタスの産地は、当然信州産でした。

そして、次に向かった先は、六本木ヒルズの「フレンチ・ウィンドウ展」。
P6190072実は、甥っ子は、美術が大得意。
あの「デュシャン」の作品を鑑賞。マルセル・デュシャンといえば、20世紀フランスの偉大な芸術家で、現代美術の父と知られています。
デュシャン賞にみるフランス現代美術の最前線に時間を忘れあっという間に時間(とき)が過ぎました。
http://www.mori.art.museum/contents/french_window/index.html





芸術鑑賞の後は、六本木ヒルズの展望台より、東京タワーをバックに記念撮影。
P6190076P6190074










P6190079少し遅めのランチは何故か、六本木まで来て、
「ヒルズ特製ふわふわオムライス」 をオーダー。
最近オムライスを食べてなかったので・・これが、すごく美味しいかったです。




P6200081今回の旅行の自分自身のお土産は、森美術館・企画の写真の書籍です。
そして、甥っ子は、父親に「扇」をお土産に・・・




今回、東京に来て一番の感想は、「節電」。
百貨店のある意味「顔」であるウィンドーまで、節電のため何か寂しい気がしました。
業界の店舗によって「節電」の工夫はいろいろです。
また、東京メトロの切符売り場も1/2が購入できませんでした。多分、土・日のためだと思います。
東京メトロの管内の自動販売機は、ほぼ照明が落ちてました。
いずれにせよ、ボクたちが、経験のした事のない夏になりそうです。

さあ、これから信州産のフルーツの収穫も増えてきますので、仕事、仕事、仕事です!!


 参考書籍
01679348「デュシャンは語る」

著者 マルセル・デュシャン
訳者 岩佐 鉄男/小林 康夫
出版社 ちくま学芸文庫
発行 2009 10/10

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