ASAMANA manager's-blog

旬のフルーツリレー便

2010年09月

小林農園浅間高原 ~夏の陣~

JA志賀高原100%サンふじりんごジュース当選者発表!!

栃木県在住 本間様、
奈良県在住 中井様、
長野県在住 野呂様、
以上3名様!おめでとうございました。

8月、家族で学ぼう、動物学、生態学 Ⅱ

書評 「ミミズの話」 著 エイミィ・スチュワート 今西康子=訳
出版社 飛鳥新社

 ボクにとって、待望の新書の登場である。常連のお客様はご存知のように、小林農園のマスコットキャラクターは、「モグラ」である。モグラは、自分の体重のおよそ4倍のミミズなどの餌を一日に食べている。ミミズは、あのチャールズ・ダーウィンが、生涯最後に選んだ小さな生き物だった。

 大陸移動の生き証人とも言える、ミミズや地中に住むモグラは、実は、ボクたちのすぐ足元にいる生物だが、その研究については、地上の生き物や、海中の生き物に比べてまだまだ未開の領域が多い。この書籍もダーウィンの研究からの引用が約2/5をしめるほどだ。

 さて、目も耳も骨格すらない「ミミズ」がダーウィンを惹きつけた理由(わけ)は、なんだったのだろうか?まず超ミステリアスなのは、ミミズは、死んでしまうと、瞬く間に分解されてしまう。よって、死亡解剖ができないのだ。
 また、ミミズの尾部を切り落とすと、約2週間ほどで元にもどるという。そして、ミミズの実力だが、植物を育てると、その真価は、一目瞭然である。本書では、マリーゴールドとトマトを用いて、栽培実験が行われている。ミミズ糞堆肥を混ぜて栽培されたものと、農薬など使用された、「慣行農法」では、結果この2種の植物は、見た目も格段に違う。
その栽培方法を継続していくと、真価の違いが格段にあらわれるのは、4年後以降だという。
答えは、当然、ミミズ糞堆肥を利用した作物に軍配があがる。

 この事実は、われわれ人間の抗生剤と完全にマッチするのである。「慣行農法」と呼ばれる、殺虫剤、除草剤、化成肥料を散布する農法は、当然、田畑を壊す。だから有機農法が、昨今、盛んに取り組まれている。人間に例えると、何かの感染症にかかると、それを撃退するのに、体に備わった免疫系の力だけではなく、抗生剤に頼るようになる。抗生剤に頼ると抗生剤の耐性菌が、出現してますます、強力な抗生剤が、必要となる。だから、我々、農業に携わる者にとっては、土壌それ自体が作物と頭に叩き込んでいなければならない。植物工場、農業の効率化、農業の株式会社参入など、はたして、ボクたちの生命にとっても、今後の大きな課題は山積みだ。

 余談だが、ミミズの大好物は、メロン、そして一番苦手なものは、ワサビである。

 最後に、もし、ミミズがいなければ、人は文明を持てなかった。それは、真実である。
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