今年、小林農園浅間サンライン直売店は、皆様に支えられお陰様で節目の15周年を迎えることができました。
この場をお借りし、スタッフ一同心より感謝申し上げます。

また、今シーズン当園の掲げたテーマのひとつが『進化』でございました。
当園が今年一番進化した点といいますと、15年目にして初めてWebサイトを7月下旬に立ち上げた事でした。
この件に関しましては、いろいろな方々にアドバイスなど頂き、まだまだ改善の余地があるかとは思いますが、ここ数年お客様から一番ご要望が多かったこともあり、一歩ではありますが進化した事と考えております。

さて、今年を振り返れば、なんと言ってもこの一文字に表されることでしょう。本年、12月12日京都「清水寺」にて発表された世相を表す一文字。そう『暑』。8月、そして9月上旬も軽井沢地域は、平年比4~5℃気温が高かったことを記憶しております。
1000㍍弱にある浅間高原で日傘をさされてご来店された お客様は、いままで記憶がない。その影響が、野菜やフルーツの価格高騰にあらわれました。9月中旬野菜の卸値は、過去10年間で最高値を記録し、当園の野菜出荷セクターは、とにかく葉レタス(リーフレタス、グリーンリーフ) など契約栽培しているため、通常より2時間早く起きなければ出荷に間に合わないという事態でした。(それだけ、良質なレタスがなかったということです)
国産のフルーツにいたっては、平成に入ってからの22年間でこれまた
最高値を記録しました。
特に、信州の9月を代表するフルーツと言えば、濃厚さ満点の「巨峰」の
贈答向けが、平年比7割減という状況で、わが街のお隣東御市の「中屋敷」地域の方々は、非常に悲痛な想いだったと推察いたます。

そして秋。信州の秋を代表する味覚の王様、そうです「信州松茸」。
信州松茸は、8月に於ける酷暑後の秋雨により、㌔当たり¥18,000-の値に。こちらは平年の1/10の価格帯で、全国一の生産高を誇る信州は、大いに盛り上がりましたね。今年は、お口にされた方も多かったのではないでしょうか?

さらには、初冬のGIFT「信州産・サン(無袋)ふじりんご」についても、4月の降霜被害、8月猛暑のダブルパンチで、《特秀》(最上級)の大玉が、平年比7割減とも言われております。
特に「伊勢神宮献上りんご産地」JAあづみサンふじリンゴにいたっては、東京大田市場にてMAX10キログラムが、¥31,500-の値を付けられ、ご予約を頂きましたお客様には、大変なご迷惑をお掛けいたしました。

いずれにしましても、私が小林農園に携わり8年。上記のように過去10年一度ともいわれる野菜の高値、フルーツに関しては、平成に入り一番高かった年ということで、振り返れば初めての体験だったということになります。

そんな折、10月には名古屋で僕たち地球人にとって、重要な会議が行われました。COP10(生物多様性条約第10回締約会議)です。
猛暑の影響は、私たち人間だけではありませんでした。熊が市街地で出没し射殺されるなどのニュースもありました。
そして、暮れにきて、今物価の優等生・鶏卵の価格が、クリスマスを絡めたおでん需要もあり、高騰しております。

私なりに考える、2010年「食」に付いてを今年一文字で表すならば、まさしく『高』ではなかったかと思います。
自然との共生がいかに難しいいか。また全世界の人間に、地球からの何か警告めいたメッセージが届いた2010年だっと、ボクはそう感じております。

コピー (2) ~ PC280265小林農園浅間サンライン直売店マネージャー 小林
浅間高原より